SPECIAL特集記事
フィナステリドとデュタステリドどちらが効果あるのか論文を用いて解説!
2024年7月22日
今回はフィナステリド内服薬とデュタステリド内服薬どちらが効果高いのか論文を用いて解説していきたいと思います。
デュタステリドの方がフィナステリドより約1.6 倍効果高いことは、AGAについてある程度詳しい人は知っているかと思います。
では具体的にデュタステリドを内服することによって何本増えるのか知っていますでしょうか。
今回は2017年にインドのロクマンヤ ティラック市立総合病院のスジット・シャンシャンワル先生がフィナステリドとデュタステリドを内服することで具体的に何本効果に差があるのか実験した論文がインドの医学雑誌Indian Journal of Dermatology, Venereology and Leprologyに掲載されたため、今回はそちらの論文を用いてデュタステリドが具体的に何本フィナステリドより効果が高いのか解説していきたいと思います!
監修:湘南AGAクリニック横浜院 久田義博医師
フィナステリドとデュタステリドの効果について記述されている論文紹介
QUESTION 01
どのような実験なのか
この論文を書いたスジット・シャンシャンワル先生は実験を行うにあたり、薄毛の進行度を表すハミルトン・ノーウッド分類でⅢ vertex〜Ⅴ型の18〜40歳の72人の男性だけを集めました。
(ハミルトン・ノーウッド分類とは薄毛の進行度をイラストと数字で視覚的に表したモノです)
その72人を無作為に2グループに分け
●35人がデュタステリド0.5mg
●37人がフィナステリド1mg内服してもらい
6か月間治療を継続してもらいました。
実験の結果はデュタステリドグループの方が効果があったのですが
この実験はそんなネットで調べれば出てくることを言いたいのではありません!
実験の結果
QUESTION 01
フィナステリドの実験結果
こちらの画像をご覧ください。この画像は被験者の治療前の頭皮です。
マーカーで印が書いてあるのが分かるかと思います。
治療前の頭皮に印を付けて印の場所が具体的に何本増えたのか視覚的に分かるようにしました。
印意外にも皮膚科医による写真比較、被験者の自己評価以外も併せて行いました。
では実験の結果を見ていきましょう。まずはフィナステリドグループからです。
こちらが治療前の頭皮です。
治療前
フィナステリドを6か月内服した結果、このように変化しました。
毛髪数の平均変化は1cm2あたり+4.3本、軟毛数の平均変化は1cm2あたり-1.27本でした
QUESTION 02
デュタステリドの実験結果
次はデュタステリドグループです。
こちらが治療前の頭皮です。
デュタステリドを6ヶ月内服した結果、このように変化しました。
毛髪数の平均変化は1cm2あたり+23.14本、軟毛数の平均変化は-7.37本という結果でした。
皮膚科医による写真評価については、デュタステリドグループが有意に良好でした。
被験者の自己評価については、頭頂部からの抜け毛、生え際の後退、全体的な満足度に関してはデュタステリドグループが有意に良好でしたが、頭頂部の脱毛斑の大きさ、全体的な抜け毛、毛髪の質ついてはフィナステリドとデュタステリドで有意な差はありませんでした。
まとめ
QUESTION 01
実験の結果まとめ
以上のことから、デュタステリド内服はフィナステリド内服よりも毛髪数が1cm2あたり19本多く、軟毛数が6本多く減り、見た目もより改善し自己評価も高いということが分かります。
デュタステリドの方がフィナステリドよりも効果が高いことが分かってはいても、具体的な数値としてここまで違うということが分かったのは興味深いのですね
もし興味がある方は論文のURLを載せておきます。
デュタステリドを購入希望の方は下記URLから無料相談お待ちしております。