【医師監修】ミノキシジルは怖い薬なの？湘南AGA新宿本院が効果と副作用を徹底解説！

ミノキシジルは歴史で言うと30年以上昔に作られたお薬です。
元々は血管を拡張させ、血圧を下げるお薬として開発されました。
お薬としては結構古株です。

特徴としては、微細血管(毛根や細かい血管等)を開く働きがあります。
そのため、ミノキシジルを飲めば毛根周辺の血流が良くなり、栄養が届くようになります。
さらに、酸素が毛根周辺に運ばれてくるようになります。
酸素が増えると毛根周辺に発生しているDHT(悪い男性ホルモン)を減らすことができます。

他にも、フィナステリドを併用して内服されている場合はフィナステリドが腸から吸収されて毛根に運ばれる量が増えるようになります。
つまり、「成分を送るトンネルが広くなるのでその分有効なお薬の成分が届きやすくなる」ということですね。
フィナステリドとミノキシジルを併用されるとより効果的になるのです。

血液の中には「成長因子」がたくさん流れています。
成長因子というのは、毛根にプラスに働いて毛根の細胞を増やしたり、血管を毛根周辺に作ったりする物質です。
血流を良くすると成長因子が毛根に運ばれるようになります。

メソセラピーを受けている方は機械を使って、頭皮にダイレクトに成長因子を入れますが、毛根周辺の血流が良くなっていると入れたものが毛根周辺にたくさん運ばれるようになります。
つまり、メソセラピーの効果がより効果的に発揮されるようになります。
ミノキシジルはいろんな成分を摂りやすくしてくれるためメソセラピーと併用するのも大切なお薬です。

副作用に関して、「ネットに書かれている内容が非常に怖い」と相談に来られる方もいらっしゃいます。

ミノキシジルは先述の通り、歴史で言うと30年以上昔に作られたお薬です。
逆に言ったら30年間ずっと使われ続けて特に怖い副作用がないので継続できているお薬になります。
そのため、副作用で怖がられている方は心配しなくて大丈夫です。

ただ、やはりミノキシジルにはいろいろな副作用があります。
元々血管を拡張させるお薬のため、手やまぶたにある微細血管が開きますので、その辺がむくんだりする可能性が大体1〜2%ぐらいあります。
これは約1〜2ヶ月ぐらいで治ってきます。

あと、動悸を引き起こす可能性が2%ぐらいあります。
これもだんだん治っていきます。
不整脈に移行することはないので心配いりません。

他にも、体毛が濃くなる可能性が2割ほどあります。
ただ、これも大体半年~1年ぐらいでピークがあってその後落ち着いていく人が多いです。

トータルで頻発することはあまりないですね。
やはりこういった反応をする人はすごく髪の毛も良くなっている人が多いので頑張りどころかなと思います。

ミノキシジルは血圧を下げるお薬として出てきましたが、10mg使い始めると血圧の効果が出てきます。

毛細血管・微細血管を拡張させる目的で使う(薄毛治療に使う)場合はそれより下で使うと良いということになります。

どんどん増やして10mgを超えてくると血圧が下がってしまうため、血流を良くするためにミノキシジルを使っているはずが、血圧全体が下がり、血流量が下がってしまいます。
そのため、実は薬の量を増やしていくうちに髪の量がまた低下していく人がいらっしゃいます。

だからちゃんと効果を見ながら量をコントロールしないといけません。
あと、体型等でもお薬の量は決まるので自分で決めて内服しない方が体にも髪にも良いです。

やはりまずは専門医にしっかりと診断してもらい、体の状態に合わせた処方で用法用量守って飲んでいただくと良いですね。