プロペシアとは男性型脱毛症の治療薬のことです
プロペシアは男性型脱毛症の治療薬です。男性型脱毛症は思春期以降に見られる進行性の脱毛症で、特徴としては前頭部や頭頂部から薄くなるということがあげられます。
薄毛は男性だけの問題ではありません。女性にも瀰漫性脱毛症(びまんせいだつもうしょう)や粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)といった脱毛症があります。
ただ女性の脱毛症の場合、男性のように局所が禿げあがるようなことはありません。髪の毛全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えたりといった薄毛が女性の薄毛の特徴です。
プロペシアは前頭部や頭頂部の薄毛を改善する目的で用いられる治療薬です。
プロペシアは男性型脱毛症の治療薬です
プロペシアは男性型脱毛症を治療する目的で用いられる医薬品です。男性型脱毛症はAGAとも呼ばれていますが、それは英語の「Androgenetic Alopecia」を略したものです。
直訳すると男性ホルモンに由来する脱毛症となりますが、日本では男性型脱毛症と呼んでいます。男性に見られる薄毛というと、壮年期や中年期以降の男性をイメージされる方もいるかもしれません。
ただ日本皮膚科学会の策定する男性型脱毛症診療ガイドラインによると、男性型脱毛症は「思春期以降に見られる進行性の脱毛症」と定義されています。つまり男性型脱毛症は10代後半や20代でも発症する可能性があるということです。
しかも進行性の脱毛症であるため、なんら対策を講じなかった場合、徐々にかつ確実に薄毛が進行していきます。プロペシアはそのような薄毛を改善する目的で用いられる医薬品です。
プロペシアにはフィナステリドと呼ばれる有効成分が配合されていますが、フィナステリドは厚生労働省によって「発毛効果がある」と認可されています。フィナステリドのほかに発毛効果があると認可されている成分は、デュタステリドとミノキシジルの2つだけです。
プロペシアにはM字ハゲやO字ハゲの改善効果が期待されています
男性型脱毛症の特徴として、「局所が禿げあがる」ということがあげられます。とくに顕著なのが前頭部や頭頂部であるため、そのような薄毛を「M字ハゲ」や「O字ハゲ」と呼びますが、プロペシアにはM字ハゲやO字ハゲを改善する効果が期待されているということです。
男性型脱毛症の原因の1つとして5α-リダクターゼの存在があげられます。5α-リダクターゼは男性ホルモンの一種であるテストステロンが、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒としての働きを果たします。
ジヒドロテストステロンは男性ホルモン受容器であるアンドロゲンレセプターと結合し、ヘアサイクルを乱す元となる有害なサイトカインを産生するのです。そのためジヒドロテストステロンが大量に産生されると、男性型脱毛症が進行してしまうのです。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。それによって薄毛のリスクファクターであるジヒドロテストステロンの産生を抑制する訳です。
5α-リダクターゼには1型と2型があるのですが、1型の5α-リダクターゼが全身の皮脂腺に多く分布しているのに対し、2型の5α-リダクターゼは前頭部や頭頂部に多く分布しています。
つまり2型の5α-リダクターゼが活発になると、M字ハゲやO字ハゲのリスクが高まるわけです。プロペシアの有効成分であるフィナステリドには2型の5α-リダクターゼの働きを抑制する効果があるため、M字ハゲやO字ハゲの改善効果が期待できるのです。
プロペシアは専門のクリニックで処方してもらうことが重要です
プロペシアは男性型脱毛症の治療を専門としている病院やクリニックなどで処方してもらうことが重要です。なぜならプロペシアは化学的に製造された医薬品であるため、副作用のリスクもあるからです。
プロペシアの主な副作用としては男性機能の低下があげられていますが、重大な副作用として肝機能障害のリスクがあることも報告されています。そのため医師の指導下で服用することが重要なのです。
プロペシアやプロペシアのジェネリック(後発医薬品)は、通信販売や個人輸入代理店などから購入することも可能です。海外製のジェネリックを利用すると、正規のプロペシアを利用した場合に比べ、薬価を数分の1に抑えられることもあります。
ただし海外製のプロペシアのジェネリックには粗悪品が含まれているケースもありますし、海外とやりとりする場合、日本の商習慣における常識が通じないこともあります。また個人でプロペシアを服用して副作用が現れた場合、それは自己責任となるわけです。
安全面を考慮した場合、やはり専門の病院やクリニックで処方してもらった方がよいでしょう。
(まとめ)プロペシアとはどのような医薬品ですか?
プロペシアは男性型脱毛症の治療に用いられる医薬品です。男性型脱毛症はいわゆる「M字ハゲ」や「O字ハゲ」などのように、局所の抜け毛が目立つという特徴を有しています。
プロペシアはそのような薄毛を改善する目的で用いられる医薬品です。
プロペシアは、思春期以降に見られる進行性の脱毛症である男性型脱毛症を治療薬する目的で用いられる医薬品です。プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、厚生労働省によってその発毛効果が認可されています。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、前頭部や頭頂部に多く分布している2型の5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。そのためM字ハゲやO字ハゲの改善効果が期待できるのです。
プロペシアは男性型脱毛症を専門的に治療している病院やクリニックで処方してもらうことが重要です。なぜならプロペシアには副作用のリスクもあるからです。
そのため医師の指導下で服用することが重要です。