20代からAGA治療薬(プロペシア)を飲むのは効果的なのでしょうか?今回は、AGAはいつ発症するのか、AGA治療薬はいつから飲めばいいのか、その他AGAや薄毛の対策法をご紹介します。
20代のAGA治療症例をピックアップ
こちらは20代男性、AGA治療薬内服6ヵ月の症例写真です。
頭頂部、生え際のボリュームダウンや透け感が気になりはじめ、受診された患者さまです。
AGA治療薬の効果がしっかりと確認できています。agaは進行性の疾患のため、症状が重くならないうちに対策を行うことが大切となります。
治療期間:6ヵ月
施術名:AGA治療薬
ドクターコメント:生え際と頭頂部のボリュームダウン、透け感が気になりAGA治療薬で治療を開始しました。6ヵ月後、しっかりと生え際の密度の上昇、頭頂部の透け感の縮小を認めました。
AGA治療薬は若いうち(20代)から服用した方が効果的
ピックアップ症例にもあるように、AGA治療薬(プロペシア)は若いうちから服用した方が効果的です。プロペシアは男性型脱毛症の治療薬として知られています。
男性型脱毛症はAGAとも呼ばれていますが、これは英語の「Androgenetic Alopecia」の頭文字をとったものです。直訳すると男性ホルモン由来の脱毛症となるのですが、日本では男性型脱毛症と呼ばれています。
男性型脱毛症は進行性の脱毛症なので、なんら対策を講じなかった場合、どんどん進行していってしまいます。そのためプロペシアは若いうちから服用した方が効果的なのです。
AGA治療薬を20代から飲み続けることで改善出来る可能性が高い
プロペシアは若いうちから服用することによって、その効果をアップさせられることがわかっています。なぜなら男性型脱毛症は若い人にも見られる脱毛症だからです。
日本皮膚科学会によって「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」というものが発行されていますが、そこでは男性型脱毛症について「思春期以降に見られる進行性の脱毛症」と定義しています。
男性の薄毛というと壮年期や中年期以降に見られるものというイメージを持っている人もいると思いますが、実際には10代の後半や20代でも男性型脱毛症を発症する可能性があるのです。
そのためなるべく若いうちからプロペシアの服用を含め、男性型脱毛症の治療を開始するのが効果的だとされています。年齢を重ねれば重ねるほど、男性型脱毛症のリスクファクターが増えていきます。
また、AGA治療は毛根が消滅する前におこなうことが重要です。毛根が消滅してしまっていると治療が難しくなります。20代の場合、毛根がなくなっている可能性は低いため、治療の効果も実感しやすいです。
男性型脱毛症の原因というと遺伝をイメージする人も多いと思いますが、遺伝が原因となって男性型脱毛症を発症するのは、薄毛全体でみた場合4分の1程度でしかないということです。その他の原因としては運動不足や血行不良、ストレスや食習慣の乱れなどがあげられています。
若いうちであればプロペシアを服用するだけでなく、適度に身体を動かすこともできるはずです。そのため男性型脱毛症の治療は早めに始めることが重要なのです。
また、AGAは進行形の脱毛症であるため「完治」ではなく治療の継続が必要となります。
20代でAGAを発症する要因
AGAは日本人男性の3人に1人が発症するといわれており、20代でも発症する可能性がありますが、実際どのくらいの発症率なのでしょうか?
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、20代の発症率は約10%となっており、10人に1人は発症するということです。40代、50代での発症が多いイメージですが、20代だからといって安心はできません。
20代でAGAを発症したり、進行を早める原因は以下の4つが挙げられます。
- 遺伝
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
- 間違ったヘアケア
- 男性ホルモン(テストステロン)の変化
20代は大学生活や就職など新生活が始まるタイミングが多く、生活習慣が乱れたり、ストレスが溜まりやすい時期になります。そのため、ホルモンバランスの乱れなどによりAGAが発症しやすくなったり、進行を早めたりしてしまうのです。
20代のAGAでチェックするべき初期症状
20代のAGAでは以下のような症状が見られた場合、AGAを意識する必要があるでしょう。
このような症状が気になった場合は専門のクリニックで検査を受けてもよいかもしれません。agaでは気が細くなるなどの特徴もあるため、専門の機器で確認をすることでより正確に症状を把握する事が出来ます。
agaかどうかセルフチェックを行うことも可能です。
詳細は以下の診断コンテンツからご確認ください。
薄毛診断(AGAのセルフチェック)を見る
20代男性のAGA治療の症例
20代男性 AGA治療薬+ジェットメソセラピー6回
治療期間:5ヵ月
施術名:AGA治療薬+ジェットメソセラピー(ミノキシジル+成長因子)6回
ドクターコメント:お若いですがAGAの症状が強く出ています。AGA治療薬と、高圧エアー注入機器を用いて発毛成分ミノキシジルと成長因子を頭皮の奥まで浸透させるジェットメソセラピーを併用することによりボリュームがあがりました。
20代男性 AGA治療薬+ジェットメソセラピー6回
治療期間:5ヵ月
施術名:AGA治療薬+ジェットメソセラピー(ミノキシジル+成長因子)6回
ドクターコメント:5ヵ月後のお写真です。生え際も前進し、ヘアラインがはっきりとしてきています。前頭部から頭頂部にかけての透け感も改善し、ボリュームもあがっていますね。
20代からできるAGA・薄毛対策
AGA・薄毛の対策をご紹介します。
食生活の改善と十分な睡眠をとる
20代の方は環境の変化により暴飲暴食や睡眠不足、過度なストレスなどが多くみられます。これらは血行不良の原因となり頭皮環境を悪化させ、抜け毛や薄毛のリスクを高めます。
1日3食、バランスのよい食事を心がけましょう。髪の毛の成長にはビタミンB群やタンパク質、亜鉛などがおすすめです。
また、髪の毛は睡眠時に成長します。1日6時間以上睡眠を取りましょう。
過度な飲酒と喫煙を控える
二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドが、AGAの原因であるジヒドロテストステロンを増加させることがわかっています。分解できなかった量が多いほど、薄毛を引き起こすリスクも高まるため、適度な飲酒を心がけましょう。
また、喫煙は血行不良の原因となります。髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなり、元気な髪の毛が生えてこなくなります。なるべく控えるようにしましょう。
頭皮環境を改善する
正しい頭皮ケアを日頃から心がけましょう。
優しくマッサージするように洗うことで、血行がよくなり髪の毛の成長を促します。また、温度の高いお湯で洗ってしまうと余分な皮脂も落としてしまうため、適度な温度のお湯で洗いましょう。
育毛剤や育毛シャンプーを活用するのもおすすめです。市販のシャンプーを使用する際は、アミノ酸系やベタイン系のシャンプーを選ぶと髪の毛や頭皮へのダメージを抑えられます。
プロペシア(フィナステリド)を服用する
プロペシア(フィナステリド)は日本皮膚科学会のAGA治療ガイドラインが推奨するAランク治療であり、AGA治療のファーストチョイスです。
AGAの進行をストップさせる働きがあり、発症する前の予防にも効果的です。
フィナステリドの詳細を見る
プロペシアには発毛効果のあるフィナステリドが配合されています
プロペシアには厚生労働省によって「発毛効果がある」と認可された成分であるフィナステリドが配合されています。フィナステリドのほかに発毛効果が認められている成分としては、デュタステリドとミノキシジルの2つが挙げられるのみです。
フィナステリドは5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛のリスクファクターであるジヒドロテストステロンの産生を抑える効果があります。ジヒドロテストステロンは男性ホルモンであるテストステロンがより強力になったもので、男性ホルモン受容器と結びつくことで、抜け毛の要因となる有害なサイトカインを産生するのです。
5α-リダクターゼには1型と2型があり、フィナステリドには2型の5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。2型の5α-リダクターゼは頭頂部や前頭部に多く存在しているので、プロペシアを服用することによって、男性型脱毛症の特徴でもある「O字ハゲ」や「M字ハゲ」の予防効果が期待できるのです。
AGA治療薬の費用相場
AGA治療薬の費用は、1ヵ月で15,000〜30,000円が相場といわれています。
まず初診料や再診料がかかってきます。クリニックにより異なりますが、初診料は無料〜5,000円、再診料は1,000〜3,000円程度です。
次に検査料です。薬の副作用の有無やアレルギー、薄毛の進行レベルを確認するために血液検査やマイクロスコープでの検査をおこないます。初診時、その後は半年〜1年に1回おこないますが、1回の検査料は5,000〜10,000円が一般的です。
AGA治療薬は目的や薄毛の進行レベルによって処方されます。薬代の相場は以下の通りです。
プロペシア(フィナステリド) | 5,000〜8,000円 |
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ザガーロ(デュタステリド) | 8,000円〜10,000円 |
ミノキシジル | 10,000円〜 |
なお、湘南AGAクリニックでは30歳までの方に向けU30応援割を実施しています。
20代のAGA治療・治療費用については下記よりご覧ください。
20代のAGA治療【U30応援割】
AGA治療薬を服用する際の注意点
費用の負担が大きくなる
AGAは進行性の脱毛症です。そのため、基本的に服用し続ける必要があり、費用がかさんでしまいます。ただし、症状が進行し、自毛植毛をはじめとしたさまざまなAGA治療が必要になった場合、その対策ができるため予防の観点で飲み続けることに意味があります。
未成年及び女性のプロペシアの服用は禁止
男性型脱毛症は思春期以降に見られる進行性の脱毛症ということなので、10代後半であっても男性型脱毛症を発症する可能性はあります。ただ原則として未成年者がプロペシアを服用することは禁止されています。
というのも未成年者がプロペシアを服用した場合の有効性と安全性が確認されていないからです。AGAを専門としているクリニックなどで、親の同意書があればプロペシアを処方するケースもあるようです。
また保護者同伴であれば、未成年者であっても男性型脱毛症の治療を受けられるクリニックもあります。ただほとんどの治療院では服薬以外の方法で未成年者の男性型脱毛症治療を望んでいるようです。
男性型脱毛症は現在、テレビ電話やパソコンのカメラなどを用いて遠隔治療ができるようになっています。それによって遠方の人でも気軽に男性型脱毛症の治療を受けられるようになっているのです。
ただ未成年が男性型脱毛症の遠隔治療を受ける際には、やはり法定後見人(親権者または未成年者の後見人)の同意書が必要となります。
また、プロペシアは女性の服用も禁止されています。妊娠中の方や授乳期の方は、服用することで胎児や子供に悪影響を与えてしまう可能性があります。皮膚からも吸収されるといわれているため、薬に触れないように注意しましょう。
副作用があるため妊活中は推奨されない
ほかの薬に副作用があるように、AGA治療薬にも副作用があります。プロペシアには、まれに性機能障害を引き起こす可能性があります。
性欲減退や勃起障害などが考えられるため、不妊治療中はAGA治療薬の服用は推奨されていません。
まとめ
今回はAGA治療薬の効果的な服用時期についてご紹介しました。
男性の薄毛というと壮年期や中年期以降にみられるイメージが多いですが、AGAと呼ばれる男性型脱毛症は20代でも10%が発症します。原因としては遺伝が多いと思われがちですが、生活習慣の乱れやストレス、間違ったヘアケアなどが挙げられます。
20代は環境の変化によりAGAの発症リスクが高まるため、予防的にもAGA治療薬を飲むことを推奨します。また、AGAは進行性の脱毛症であるため飲み続けることが必要です。
AGA治療薬と併せて、正しい生活習慣・頭皮ケアをおこなうことで、AGA・薄毛対策をすることができます。