プロペシアのメリットは抜け毛を予防できることで、デメリットは男性機能の低下が生じる場合があることです
プロペシアのメリットは抜け毛を予防することです。プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)のリスクファクターとなる、5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。
遺伝的に5α-リダクターゼの働きが活発な人は、男性型脱毛症を発症するリスクが高くなると考えられています。
フィナステリドには、この5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があるので、抜け毛を予防する効果が期待できるのです。
一方デメリットとしては、男性機能の低下が挙げられます。プロペシアも医薬品であるため、さまざまな副作用が存在しますから、医師の監督の下で使用することが大切でしょう。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは抜け毛を予防します
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、抜け毛を予防する効果と発毛を促進する効果が期待されています。男性型脱毛症を発症する要因の1つとして5α-リダクターゼの存在があげられます。
5α-リダクターゼは、男性ホルモンであるテストステロンがより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化するときに、触媒としての役目を果たす酵素の一種です。
そのため遺伝的に5α-リダクターゼの働きが活発な人は、男性型脱毛症を発症する可能性が高くなるとされています。
ジヒドロテストステロンはアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容器)と結合することで、有害なサイトカインの一種である「TGF-β」を産生します。
TGF-βは退行期誘発因子とも呼ばれており、ヘアサイクルの周期を乱すことで抜け毛の量を増やすのです。
フィナステリドには5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があるので、抜け毛のリスクファクターとなるジヒドロテストステロンの産生を抑制し、抜け毛を予防することが出来るのです。
またフィナステリドを長期にわたって服用すると、発毛効果が高くなることも分かっています。フィナステリドを3年間服用した場合、98%に男性型脱毛症の改善もしくは、現状維持が見られるということです。
デメリットについては医師の監督のもと経過を見るようにしましょう
プロペシアのように化学的に製造された医薬品には、効果のほかに必ず副作用というデメリットがあります。プロペシアの副作用としてよく言われるのが男性機能の低下です。
実際に日本におけるプロペシアの販売元であるMSDが48週にわたる二重盲検比較試験を行っています。その結果、276例中3例(1.1%)に性欲の減少が見られ、2例(0.7%)に勃起機能不全が見られたということです。
またプロペシアの重大な副作用として肝機能障害のリスクが添付文書に付け加えられました。肝臓は医薬品の成分を代謝する器官なので、プロペシアに限らず化学的に製造された医薬品であれば、すべて肝機能障害のリスクを持っていると考えられるでしょう。
海外ではポストフィナステリド症候群と言って、プロペシアの服用をやめたのにプロペシアの副作用が現れたり、服用中止からしばらく経ってプロペシアの副作用が現れたりする現象も見られるということです。
日本でプロペシアが認可されたのはアメリカから遅れること8年、2005年になってからです。そのため今度の変化を見守る必要があります。
使用に際しては、専門医の監督の下で様子を見ながら行うようにしましょう。もし副作用が見られた場合には、しっかりと医師に相談することも大切です。
プロペシアの服用と発毛治療を同時に受けるのが一般的です
プロペシアを服用する際には、発毛治療を同時に受けるのが一般的です。というのもプロペシアは脱毛を阻害する医薬品であり、積極的に発毛を促す医薬品ではないからです。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、抜け毛のリスクファクターであるジヒドロテストステロンの産生を抑制し、抜け毛を予防する効果があります。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、抜け毛を予防することと発毛を促進することはイコールではありません。
たしかにプロペシアを服用することでTGF-βの産生を阻害すれば、ヘアサイクルが正常化するので発毛もみられることとなります。ただそれは本来あるべき姿に戻ったというだけのことです。
積極的に発毛効果を促したいのであれば、男性型脱毛症専門の病院やクリニックで発毛治療を同時に行うことが重要となります。
プロペシアの服用だけで男性型脱毛症の進行を食い止めるのには限界があるので、ある程度男性型脱毛症が進行した人は、発毛治療も同時に受けましょう。
(まとめ)プロペシアにはメリットとデメリットがある?
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、薄毛のリスクファクターである5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を予防できるというメリットがあります。
一方のデメリットとしては、男性機能の低下などといった副作用がある点です。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、抜け毛のリスクファクターであるジヒドロテストステロンの産生を抑制し、抜け毛を予防する効果があります。
また長期的服用によって男性型脱毛症の改善や現状維持効果も期待できます。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、男性機能の低下や肝機能障害といった副作用が報告されています。
また海外ではポストフィナステリド症候群も現れているので、経過を見守ることが重要です。
プロペシアを服用している際、同時に発毛治療を受けることでより効果的に男性型脱毛症を改善できます。
なぜならフィナステリドは積極的に発毛を促すための医薬品ではなく、脱毛阻害薬という一面があるからです。