プロペシアをピルカッターで分割するメリットは薬価を抑えられることです
プロペシアをピルカッターで分割するメリットとしては、薬価を抑えられることがあげられます。プロペシアは厚生労働省によって「発毛効果がある」と認められた有効成分であるフィナステリドを配合した、男性型脱毛症の代表的な治療薬です。
プロペシアには有効成分が1.0mg配合されたものと0.2mg配合されたものがありますが、1.0mgのプロペシアをピルカッターで分割することによって薬価が抑えられるでしょう。
しかし薬品を分割して服用する方法は、クリニックの想定しているものではありません。
安心して薄毛治療を継続したい場合であれば、ピルカッターを利用した方法ではなく、クリニックの治療方針にしたがって利用するようにしましょう。
プロペシアをピルカッターで分割すると薬代が浮きます
プロペシアをピルカッターで分割すると、薬代をやや浮かせることが可能です。ピルカッターはプロペシアなどの錠剤を分割するための専用カッターで、プロペシアのように毎日服用するタイプの錠剤をカットする目的や、薬が効きすぎるためにカットする目的で用いられます。
ピルカッターを用いて錠剤を分割すれば、ハサミやカッターナイフで錠剤をカットしたときのように飛び散ることがありません。またほぼ均等に割ることが可能なので、医薬品の有効成分が偏るような心配もありません。
日本皮膚科学会の策定する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、男性型脱毛症は「思春期以降の男性に見られる進行性の脱毛症」という風に定義されています。
つまり男性型脱毛症に対してなんら措置を講じなかった場合、どんどん薄毛が進行していってしまうのです。
そのため男性型脱毛症の治療は継続して行う必要がありますし、治療薬も基本的に毎日服用する必要があります。
プロペシアの価格は病院やクリニックによって異なりますから、金銭的負担が気になるという場合や、節約したいというためであれば、ピルカッターの利用も一つの方法と言えるかもしれません。
ピルカッターを利用する際には注意が必要です
ピルカッターは錠剤を簡単に分割できて便利なのですが、使用するにあたってはいくつかの注意点があります。まずピルカッターで錠剤を分割すると、あたり前ですが小さくなるので扱いに注意が必要です。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、男性ホルモンであるテストステロンが、抜け毛の原因となるジヒドロテストステロンへと変化するのを予防する働きがあります。
ただジヒドロテストステロンは男の胎児の外性器を成長させるのに必要なホルモンでもあるのです。
そのため男児を妊娠中の女性が誤ってプロペシアを服用したり、プロペシアに触れたりすると、胎児の外性器の成長を阻害することにつながりかねないのです。誤飲だけでなく触れるだけでもプロペシアの有効成分が皮膚から吸収されます。
ピルカッターを用いてプロペシアを分割したら、専用のケースに入れるなどして保管するようにしましょう。また分割された錠剤をそのままピルカッターで保管するとこぼれ落ちるリスクがあるので、やはり専用のケースなどで保管しましょう
医師の想定外の使い方である点は踏まえておきましょう
ピルカッターによって分割し、節約しながらプロペシアを服用する方法は、薬価を抑えるために有効かもしれません。しかし薬剤を割って摂取するという方法は、もともと医師の想定しているものではないという部分について、正しく理解しておきましょう。
医師の管理のもとに服用する薬剤は、その分安全性が保障されています。自費治療にはなるものの、その人個人の症状に合った治療ができるという点は、クリニックによる治療の魅力と言えます。
医師の手にかからず医薬品を手に入れるとすれば、個人輸入などによる購入方法がありますが、こちらもトラブルがつきものです。
実際に厚生労働省からも個人輸入については注意勧告が為されており、健康被害や死亡例なども出ている社会問題の一つと言えます。
成分の多く含まれる薬をピルカッターで分け、こまめに使うという方法はたしかに節約になります。しかしその節約によって大きな被害を受けてしまえば、元も子もありません。
安心して薄毛治療を続けたいという場合であれば、しっかりと医師の監督のもと、治療を受けるようにしましょう。
（まとめ）プロペシアをピルカッターで分割するメリットはなに？
プロペシアをピルカッターで分割するメリットとしては、薬価を抑えられるということがあげられます。
ただクリニックの想定していない使用方法ではあるため、ある程度リスクについても承知の上で利用するべきでしょう。
プロペシアをピルカッターで分割して服用すれば、薬代を浮かせることが可能です。男性型脱毛症の治療を続ける際に、薬代がネックとなってしまう場合もあるでしょう。
そのためプロペシアをピルカッターで分割するという方法が考えられたのです。
ピルカッターでプロペシアの錠剤を分割すると小さくなるため、ピルカッターからこぼれ落ちるなどして失う可能性があります。
とくに男児を妊娠している女性はプロペシアに触れるもの禁じられているので、専用のケースにしまうなどして保管しましょう。
ピルカッターを使った薬価の節約ですが、これは医師の想定する使い方ではありません。また個人輸入を利用して手に入れる方法自体にもトラブルがつきものです。
安心して治療を行うのであれば、クリニックの利用が大前提と言えるでしょう。
監修医情報
湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師
経歴
- 1994年三重大学医学部卒業
同付属病院脳神経外科入局 - 2001年大手美容外科勤務、院長職
- 2009年湘南美容外科クリニック勤務
- 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
- 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務
運営者情報
| 運営クリニック | 湘南AGAクリニック 新宿本院 |
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| 住所 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階 |
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| 院長 | 斎藤 浩一医師 |
