プロペシアの年齢制限は20歳以上です


プロペシアの服用は原則として20歳以上となっています。プロペシアに含まれている有効成分はフィナステリドですが、20歳未満の男性に対するフィナステリドの有効性や安全性は2019年時点では確認されていません。

そのため10代後半で薄毛を訴えて病院や専門のクリニックを受診した場合、プロペシアの服用以外の手段で薄毛を治療することとなります。ただしフィナステリドの治療適正年齢は18歳から80歳までとなっています。

プロペシアは20歳以上の男性向けのAGA治療薬です

プロペシアは20歳以上の男性を対象とした、AGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)の治療薬です。日本皮膚科学会の策定する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、男性型脱毛症は思春期以降に見られる進行性の脱毛症と定義されています。

男性の薄毛というと壮年期以降に見られるイメージがありますが、実際には思春期以降に発症するものなので、10代後半で男性型脱毛症を発症する可能性もあるということです。

男性型脱毛症のリスクファクターとなるのが、ジヒドロテストステロン(DHT)です。

ジヒドロテストステロンは男性ホルモンであるテストステロンがより強力になったもので、アンドロゲンレセプターという男性ホルモン受容器と結びつき、有害なサイトカインの一種である「TGF-β」を産生します。

TGF-βは髪の毛の正常な成長サイクルを阻害し、髪の毛が成長しきらないうちに抜け落ちさせてしまいます。

テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化するのに重要な働きをするのが、5α-リダクターゼと呼ばれる変換酵素です。

プロペシアの有効成分であるフィナステリドには5α-リダクターゼの働きを抑制する効果があります。

そのためプロペシアを服用することで抜け毛のリスクを減らし、発毛を促すことが可能となるのです。ただし20歳未満の男性に対する安全性や有効性は確立されていないため、原則として20歳未満の男性は服用禁止となっています。

ジヒドロテストステロンは外性器の発育に必要なホルモンです

ジヒドロテストステロンは男性の外性器の発育に必要なホルモンでもあります。ジヒドロテストステロンというと薄毛のリスクファクターとして忌み嫌われている印象がありますが、実は男児の健康な発育にとって必要なホルモンでもあるのです。

またジヒドロテストステロンに変化するまえのテストステロンには以下のような働きがあり、男性にとって非常に重要なホルモンであることがわかります。

  • 男性の二次性徴の促進
    声変わりや陰茎・睾丸の発達など、男性的な二次性徴の促進を促します。
  • 筋肉や骨格の成長
    思春期の筋肉や骨格の発達に対してもテストステロンは作用するといわれています。
  • 男性的な精神面の発達
    男性的な短気さや攻撃性などが代表的ですが、他にも決断力や物事の考え方・捉え方などさまざまな男性的な思考の発達に影響を与えるといわれています。

プロペシアは通販でも購入可能です


プロペシアやそのジェネリック(後発医薬品)は個人輸入代理店などから通販で購入することが可能です。ほとんどの病院やクリニックでは未成年者にプロペシアを処方することはありません。

ただ未成年者の服用は禁止されていますが、フィナステリドの治療適正年齢は18歳から80歳までとなっています。なぜなら男性型脱毛症は思春期以降に発症する脱毛症だからです。

そのため個人の判断で未成年者がプロペシアを服用しているケースもない訳ではありません。ただしプロペシアも化学的に製造された医薬品である異常、副作用のリスクがあります。

プロペシアの副作用としては少数例とは言え男性機能の低下や肝機能障害があげられています。仮に何らかの副作用が起こった場合、自己判断でプロペシアを服用していたのであれば、それは自己責任です。

やはり未成年者が男性型脱毛症の治療を行うときには、プロペシアの服用以外の手段に頼った方がよいでしょう。また男性型脱毛症を悪化させるような生活習慣の見直も重要です。

(まとめ)プロペシアの服用に年齢制限はある?

1.プロペシアの年齢制限は20歳以上です

プロペシアには20歳未満の男性は服用禁止という年齢制限があります。なぜなら20歳未満の男性に対するプロペシアの有効成分であるフィナステリドの安全性や、有効性が確認されていないからです。

2.プロペシアは20歳以上の男性向けのAGA治療薬です

プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、AGAのリスクファクターであるジヒドロテストステロンの産生を抑止し、抜け毛を予防して発毛を促す効果があります。

ただし20歳未満の男性に対する安全性や有効性は確立されておらず、原則服用禁止です。

3.ジヒドロテストステロンは外性器の発育に必要なホルモンです

ジヒドロテストステロンは男性の外性器の発育に必要なホルモンでもあるため、未成年者の服用が禁止されています。
またジヒドロテストステロンに変化する前のテストステロンは、男性の発育にとって非常に大きな役割を果たします。

4.プロペシアは通販でも購入可能です

プロペシアやそのジェネリックは通販で購入することが可能です。そのため個人の判断で未成年者がプロペシアを服用することは可能です。

ただし副作用のリスクがあるので、やはりプロペシア以外の方法を考えた方がよいでしょう。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
お問い合わせ 0120-548-911
院長 斎藤 浩一医師