プロペシアの服用は食前でも食後でもOKです
プロペシアの服用は食前でも食後でもOKです。医薬品にはそれぞれの特性から、食前に飲んだ方がいいものと食後に飲んだ方がいいものがあります。
なぜなら、そうすることによって医薬品の効果を最大限に発揮することができるからです。男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)の代表的な治療薬であるプロペシアには、いつ飲むべきという決まりがありません。
プロペシアは食後に飲んでも食後に飲んでもその効果にほとんど差異が認められないです。
プロペシアを服用するのは食前でも食後でも大丈夫です
プロペシアの薬効は食前に飲んでも食後に飲んでもほとんど一緒なので、とくに食事の時間を意識して服用する必要はありません。
医薬品には食前に飲んだ方がいいものや食後に飲んだ方がいいもの、食間に飲んだ方がいいものなどさまざまなタイプがあります。
なぜいろいろなタイプがあるかというと、薬効を最大限に発揮させたり、胃腸への負担を減らしたりするためです。
たとえば胃腸への負担が大きい医薬品の場合、空腹時に服用すると胃腸を荒らす結果となってしまいます。そのような医薬品の場合、食後の服用が推奨されることとなるのです。
反対に胃腸への負担がそれほど大きくない医薬品の場合、食前の服用が推奨されるケースもあります。また食前に服用することで食欲を抑えるような医薬品もあるということです。
食後に飲んだ方がよい医薬品の中には、消化部と一緒に吸収することで薬効を高めるものもあります。このように医薬品はいろいろな目的で服用するタイミングが定められているのです。
プロペシアに関してはとくに食事の影響を受けることがなく、食前に服用しても食後に服用してもその効果にほとんど変わりがありません。そのため自分で時間を決めて服用するとよいでしょう。
プロペシアは決まった時間に服用することが重要です
プロペシアは決まった時間に服用することが重要です。たとえば毎晩、夕食を終えた後に飲むと決めたら、必ずその時間に服用するようにしましょう。
なぜなら医薬品には半減期があるからです。半減期とは血中の医薬品に含まれている有効成分の量が、半分になるまでの時間を意味します。
プロペシアは原則として1日1回服用するタイプの医薬品です。そのため24時間周期で服用しなければなりません。
昨日は夜の9時に飲んだのに、今日は朝の9時に飲むというのでは医薬品の効果を十分に発揮することができないからです。夜の9時に服用すると決めたら、毎晩同じ時間に服用するようにしましょう。
半減期については食事で例えるとわかりやすいと思います。極端な例ですが、1日に3回食事をするときに、3時間で3食を摂るとお腹の空いている時間が長くなりますよね。
お腹のすいている時間というのが、医薬品の効果が低い時間となります。昨日の夜9時に服用して今朝の朝9時に服用し、明日はまた夜の9時に服用するとしましょう。
そうすると今朝の服用から明日の服用まで36時間の間隔が開くこととなります。これでは医薬品の効果を最大限に発揮することができないという訳なのです。
プロペシアの有効成分はフィナステリドです
プロペシアに含まれている有効成分はフィナステリドであり、厚生労働省から「発毛効果がある」と正式に認定されています。日本皮膚科学会の策定する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」でも、フィナステリドは推奨度がAランクとなっています。
フィナステリドは抜け毛を予防して発毛効果を促進するための成分です。フィナステリドには抜け毛の原因となるジヒドロテストステロンの産生を抑制する効果があります。
ジヒドロテストステロンは男性ホルモンであるテストステロンがより強力になったものです。
ジヒドロテストステロンはアンドロゲンレセプターと呼ばれるホルモン受容器と結合し、抜け毛のリスクファクターとなる「TGF-β」と呼ばれる有害なサイトカインを産生します。
テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒としての働きをするのが5α-リダクターゼという還元酵素です。
フィナステリドには5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があるため、抜け毛を予防して発毛を促すのです。
(まとめ)プロペシアの服用は食前と食後どっちがいい?
プロペシアの服用は食前でも食後でもOKです。なぜなら食前にプロペシアを服用した場合と、食後にプロペシアを服用した場合を比較しても、効果に有意な差が認められないからです。
プロペシアは食前に服用しても食後に服用しても大丈夫です。なぜならプロペシアはそれほど胃腸への負担をかける医薬品ではありませんし、その効果も食前に服用しても食後に服用しても違いがないからです。
プロペシアは1日に1回服用するタイプの医薬品なので、24時間周期で服用することが重要です。プロペシアを服用する時間がバラバラだと、プロペシアの効果を十分に発揮することができないからです。
プロペシアにはフィナステリドという有効成分が配合されています。フィナステリドには抜け毛の原因となるジヒドロテストステロンの産生を妨げる働きがあるので、抜け毛を予防して発毛を促進するのです。