プロペシアの服用中にパーマをかけることは可能です


結論から言うとプロペシアの服用中にパーマをかけることは可能です。なぜならパーマをかけること自体が抜け毛の原因となるようなことはないからです。

ただしあまりにも強いパーマをかけると髪の毛自体が細くなってしまうので、ちょっとした刺激で切れやすくなってしまいます。

またあまりにも頻繁にパーマをあてた場合、やはり髪の毛や頭皮にダメージを与える結果となりかねません。

男性型脱毛症(AGA)を専門としているクリニックの多くも、パーマをかけること自体は問題視していないものの、その後のヘアケアには注意をするよう促しています。

プロペシアの服用中にパーマをかけることは可能です

基本的にプロペシアの服用中であっても、パーマをかけることは可能です。なぜならパーマ自体が抜け毛の原因となることはないからです。

プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、抜け毛の原因となるTGF-βの産生を抑制する働きがあります。TGF-βは「退行期誘発因子」とも呼ばれており、男性型脱毛症のリスクファクターと考えられています。

TGF-βは、男性ホルモンであるテストステロンがより強力化したジヒドロテストステロンが、アンドロゲンレセプターと(男性ホルモン受容器)と結びつくことで産生されます。

テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際、触媒としての働きを果たすのが5α-リダクターゼと呼ばれる還元酵素です。

つまり5α-リダクターゼの働きが活発であれば、テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化しやすくなり、TGF-β産生のリスクが高くなります。

フィナステリドは5α-リダクターゼの働きを阻害することによって、テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化することを防ぎ、抜け毛のリスクファクターであるTGF-βの産生を抑制するのです。

パーマをかけたからと言って5α-リダクターゼが活発化するようなことなありませんし、テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化することもありません。

そのため基本的にプロペシアの服用中であっても、パーマをかけることに問題はないのです。

プロペシア服用中にパーマをかける際は美容師さんを選びましょう


プロペシアの服用中にパーマをかける際は、美容師さんを選ぶことも重要です。パーマをかけたことのある人ならご存知かもしれませんが、パーマをかける際には「1液」と「2液」という専用の薬剤が用いられます。

1液には髪の毛のシスチン結合を切断する働きがあり、2液には切断されたシスチン結合を再度結合させる働きがあります。

髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンからできていますが、ケラチン同士を結び付けるのがシスチン結合という訳なのです。

つまりパーマをかけるということは、髪の毛を構成しているタンパク質を一度分解し、好みのヘアスタイルとなるように再結合させるということでもあるのです。

そのためプロペシアの服用中にパーマをかける際には、美容師さんを選ぶことが重要なのです。

1液も2液も本来、髪の毛や頭皮にとって好ましいものではありません。髪の毛を構成するタンパク質を分解するのですから、扱いには細心の注意が求められます。

技量の低い美容師さんにあたってしまい、薬剤が頭皮に付着すると炎症を起こして頭皮環境を悪化させたり、薬剤が毛穴をふさいで髪の毛の健全な成長を阻害したりします。

プロペシア服用中にパーマをかけたらヘアケアに気をつけましょう

プロペシアの服用中にパーマをかけたら、その後のヘアケアに気をつけることが重要となります。なぜならパーマをかけてしばらくは髪の毛や頭皮が過敏になっているからです。

もっとも重要なことはパーマをかけてすぐに髪の毛を洗わないことです。パーマをかけてからしばらくは髪の毛を洗わないようにして、薬剤を髪の毛になじませるようにしましょう。

またパーマをかけたあとに頭を洗う際には、薬用シャンプーやアミノ酸系のシャンプーを使うようにしましょう。なぜならパーマをかけた後の髪の毛はアルカリ性になっているからです。

薬用シャンプーやアミノ酸系シャンプーなどの弱酸性シャンプーを使うことによって、人間本来の弱酸性に近づけられます。パーマをかけて1週間から10日は薬用シャンプーやアミノ酸系シャンプーを使うのがよいでしょう。

その他の注意点としてはドライヤーのかけ方があげられます。ドライヤーをかけるときにくしやブラシで髪の毛を梳かす人がいますが、髪の毛が濡れているときに摩擦や圧力が加わると、切れ毛や抜け毛の原因となってしまいます。

(まとめ)プロペシアを服用中はパーマをかけない方がいい?

1.プロペシアの服用中にパーマをかけることは可能です

プロペシアの服用中にパーマをかけることは可能です。なぜならパーマをかけること自体が抜け毛にはつながらないからです。

ただパーマの強度や頻度によっては髪の毛自体が細く、弱くなってしまうので注意が必要です。

2.プロペシアの服用中にパーマをかけることは可能です

プロペシアの服用中であってもパーマをかけることは可能です。

男性型脱毛症の原因はTGF-βが産生されることですが、パーマをかけることによってそのリスクが高まるようなことはありません。

3.プロペシア服用中にパーマをかける際は美容師さんを選びましょう

プロペシアの服用中にパーマをかける際には、腕のいい美容師さんを選ぶようにしましょう。パーマをする際に用いる薬剤は髪の毛や頭皮にとってよいものではありません。

そのため取扱いには細心の注意が必要なのです。

4.プロペシア服用中にパーマをかけたらヘアケアに気をつけましょう

プロペシアの服用中にパーマをかけたら、その後のヘアケアに気をつけましょう。なぜならパーマをかけたあとの髪の毛は過敏になっているからです。

いつも以上に優しくケアすることが重要です。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
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院長 斎藤 浩一医師