プロペシアと尿酸値を下げる薬は併用可能です


プロペシアと尿酸値を下げる薬は基本的に併用可能です。プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、男性型脱毛症の原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。

一方で尿酸値を下げる薬には尿酸産生抑制薬と尿酸排泄促進薬の2種類があります。

プロペシアの有効成分であるフィナステリドには併用禁忌がないため、尿酸産生抑制薬や尿酸排泄促進薬との併用が可能です。

プロペシアと尿酸値を下げる薬は基本的に併用可能です

プロペシアと尿酸値を下げる薬は基本的に併用可能です。プロペシアに含まれている有効成分であるフィナステリドには、男性型脱毛症のリスクファクターである5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。

もともとフィナステリドは前立腺肥大や前立腺がんを抑制するために用いられていました。

ところがフィナステリドを服用している患者の多くに発毛効果が見られたため、低用量のフィナステリド剤であるプロペシアが開発されたのです。

5α-リダクターゼは男性ホルモンであるテストステロンがより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒としての役目を果たします。

そのため遺伝的に5α-リダクターゼの働きが活発な場合、男性型脱毛症を発症するリスクが高くなるのです。

医薬品には原則として添付文書が付属しており、文章中に「併用禁忌」という注意書きがあります。

プロペシアの国内販売元であるMSD社によると、プロペシアの有効成分であるフィナステリドには併用禁忌がないということです。

そのため尿酸値を下げる薬を服用していても、プロペシアを服用することは可能です。ただし尿酸値を下げる必要があるということは、健康上の問題を抱えているということでもあります。

プロペシアや尿酸値を下げる薬に限ったことではありませんが、化学的に製造された医薬品は肝臓に多大な負担をかけます。プロペシアを服用する際には、なるべく他の薬を飲まない方がベターだとは言えそうです。

尿酸値が高くなると痛風のリスクが増大します


尿酸値とはその名の通り、血液中の尿酸の数値を意味します。血液中の尿酸の量が増えることを高尿酸血症と呼んでいます。

高尿酸血症の状態が長く続くと、ある日突然足の親指やアキレス腱、足の甲などの激烈な痛みが生じます。

このことを痛風発作と呼んでいますが、風が吹いても痛いというくらい耐えがたい痛みに襲われることから、このような名前が付けられているのです。

痛風発作は通常1週間から10日ほどすると収まってきますが、多くのケースで1年以内に再発するとされています。

再発するたびに発作の間隔が徐々に短くなり、足の指だけでなく足首や膝といった大きな関節にも炎症がみられるようになるということです。

また高尿酸血症の人は、そうでない人に比べて脳や心臓の血管にトラブルが起こりやすいということです。そのため尿酸値だけでなく動脈硬化にも気をつける必要があります。

痛風の発作が起きた時には痛みを抑える薬を服用し、日常的には尿酸値をコントロールする薬を服用するのが一般的です。

いったん発症すると薬を継続的に服用する必要があるので、定期的に血液検査をして尿酸値を確認しておきましょう。

医薬品には飲み合わせがあります

食べ合わせのことを専門的には「合食禁(がっしょくきん)」や「食合禁(しょくごうきん)」などと呼んでいます。たとえばウナギと梅干し、天ぷらと西瓜などを一緒に食べてはいけないという話を聞いたことがある方もいるでしょう。

同様に医薬品にも「飲み合わせ」と言うものがあります。医薬品の飲み合わせをしてしまうと、医薬品の効果を下げたり、副作用のリスクを高めたりします。

基本的には同じような薬効をもつ医薬品を併用することが禁じられています。たとえば風邪薬と一緒に咳止め薬を飲むようなことです。

プロペシアの有効成分であるフィナステリドと尿酸値を下げる薬は全く違った目的で用いられるものなので、基本的に併用しても問題ありません。

逆にフィナステリドと同じような薬効を持つ医薬品は原則として併用禁止です。

たとえば2016年に販売された男性型脱毛症の治療薬にザガーロと呼ばれるものがあります。

ザガーロにはデュタステリドと呼ばれる有効成分が含まれていますが、デュタステリドにはフィナステリドと同様、5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。

そのためプロペシアとザガーロは併用禁止となっています。もし自分が飲んでいる薬との飲み合わせが心配な場合、かかりつけの医師に相談しましょう。

(まとめ)プロペシアは尿酸値を下げる薬と併用できる?

1.プロペシアと尿酸値を下げる薬は併用可能です
プロペシアと尿酸値を下げる薬は基本的に併用可能です。なぜならプロペシアの有効成分であるフィナステリドには併用禁忌がないからです。

そのため尿酸値を下げる薬と併用しても、とくに問題はないと言えるでしょう。

2.プロペシアと尿酸値を下げる薬は基本的に併用可能です
プロペシアと尿酸値を下げる薬は目的が異なっているので基本的に併用可能です。

プロペシアの販売元であるMSD社の添付文書には、プロペシアの有効成分であるフィナステリドの併用禁忌は記されていません。

3.尿酸値が高くなると痛風のリスクが増大します
尿酸値が高い状態のことを高尿酸血症と言いますが、この状態を放置するとある日突然耐えがたい痛みに襲われます。

そのことを痛風と呼んでいますが、脳や心臓の血管にもトラブルが起こりやすいので注意が必要です。

4.医薬品には飲み合わせがあります
医薬品には飲み合わせがあり、飲み合わせによって薬の効果が低くなったり、副作用のリスクが高くなったりします。

男性型脱毛症の治療をする場合、服用中の薬がある人は医師に相談しましょう。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
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東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
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院長 斎藤 浩一医師