プロペシアは空腹時の服用も可能です


医薬品の中には食前に飲んだ方がよいものや食後に飲んだ方がよいもの、また食間に飲んだ方がよいものなどいろいろとあります。もっと細かく分類すると、食事の直前に飲んだ方がよいもの、食事の直後に飲んだ方がよいもの、寝る前や朝起きた時に飲んだ方がよいものなどさまざまなものがあるでしょう。

プロペシアの場合は、結論から言うとどのタイミングで飲んでも構いません。食前に飲もうが食後に飲もうが、プロペシアの効果に変化は見られないという点が、飲むタイミングを選ばない理由の一つです。

プロペシアの服用は空腹時でも空腹時以外でも大丈夫です

プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、5α-リダクターゼの働きを阻害してジヒドロテストステロンの産生を抑制し、結果として抜け毛を予防する効果が期待されています。

フィナステリドは厚生労働省によって正式に「発毛効果がある」と認可された有効成分です。国内で発毛効果を認められた有効成分は、フィナステリド以外にはデュタステリドとミノキシジルしかありません。

ミノキシジルは国内では塗り薬タイプのものしか認可されていませんが、フィナステリドとデュタステリドは錠剤タイプのものが認可されています。そうなると気になるのが、薬を飲むタイミングです。

結論から言うとプロペシアは食事のタイミングを気にせず、1日に1回服用すればよいでしょう。

販売元であるMSD社の臨床データによると、空腹時にプロペシアを服用した場合と、食後にプロペシアを服用した場合とで、有効成分であるフィナステリドの最高血漿中濃度(Cmax)も最高血漿中濃度到達時間(Tmax)も、服用してから24時間後の血漿中濃度も変わらなかったそうです。

ただ毎日好きな時間に飲めばいいという訳ではありません。1日に1回服用する医薬品なので、なるべく毎日同じ時刻に飲むように心がけましょう。

食後や食間が指定されている薬は、胃に負担をかけないためという理由があります


医薬品には大きく分けて食前に服用すべきものと食後に服用すべきもの、そして食間にすべきももの3タイプがあります。中でも注意が必要なのは、空腹時に飲んではいけない薬を食後や食間に飲むことです。

食後とは一般的に食事を終えてからおよそ30分以内を意味します。食物が胃に入っている状態なので、薬から胃の内壁が守られる状態になっているのです。

食間とは文字通り食事と食事の間を意味しますが、医学的には最後の食事を終えてから2時間程度を意味します。やはり胃の中に食物が残っているので、医薬品の刺激から胃を守ってくれるのです。

このような理由から、胃に負担をかける医薬品は食後や食間の服用が適しています。また食事と一緒のほうが吸収されやすい医薬品は食後の服用が適しています。

空腹時に服用すべき医薬品としては、漢方薬など胃への刺激が少ない医薬品や血糖値を下げるための医薬品、食欲を刺激するための医薬品などがあげられます。

いずれにせよ医師の指導を仰いで、用法・用量を守って服用することが重要です。

プロペシアも化学的に製造された医薬品なので副作用のリスクがありますが、販売元の臨床検査によると主に、男性機能の低下がおよそ2%に認められるものの、胃腸機能に影響はないということです。

プロペシアを服用する際は食習慣も要注意です

プロペシアは男性型脱毛症の代表的な治療薬ですが、プロペシアさえ飲んでいれば他のことは何も気にしなくてもいいという訳ではありません。とくに毎日の食事は私たちの身体に大きな影響を与えます。

男性型脱毛症の原因というと遺伝をイメージしがちですが、実は男性に見られる薄毛のうち遺伝によるものは全体の25%に過ぎないということです。残りの75%は遺伝以外の要因で薄毛になっているのです。

その要因の1つとしてあげられるのが食習慣です。暴飲暴食はもちろんのこと、偏った栄養バランス・糖質の過剰摂取・脂っこい物やジャンクフードの摂りすぎ・アルコールの過剰摂取も、男性型脱毛症のリスクを高めます。

男性型脱毛症の人がとくに摂取したいのが良質なたんぱく質です。髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られているので、プロペシアの服用とあわせて良質のたんぱく質を摂取するよう心がけましょう。

またお酒の飲みすぎは肝臓への負担を増します。それでなくても化学的に製造された医薬品は肝臓へ負担をかけるので、プロペシアの服用している間はアルコールを控えめにしましょう。

(まとめ)プロペシアは空腹時に飲まない方がいい?

1.プロペシアは空腹時の服用も可能です

医薬品の中には食前や食後に飲むべきものがありますが、プロペシアに関してはそのような決まりがありません。

なぜならどのタイミングで服用しても、プロペシアの効果に変化は見られないからです。

2.プロペシアの服用は空腹時でも空腹時以外でも大丈夫です

プロペシアの有効成分であるフィナステリドの効果は空腹時でも食後でも変化がありません。そのため毎日飲む時刻を決めて服用するとよいでしょう。

その方が飲み忘れのリスクも下げられます。

3.食後や食間が指定されている薬は、胃に負担をかけないためという理由があります

空腹時に服用してはいけない薬としては、胃への負担が大きい薬や食事と一緒のほうが吸収されやすい医薬品があげられています。

プロペシアはいずれでもないため、決まった時間に毎日服用しましょう。

4.プロペシアを服用する際は食習慣も要注意です

私たちの身体同様、髪の毛も食べたものから作られます。とくにタンパク質は髪の毛を作る材料となるため、良質のたんぱく質を意識して摂取しましょう。

また肝臓への負担を減らすため、プロペシアの服用中はアルコールを控えましょう。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
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院長 斎藤 浩一医師