プロペシア服用中に運動をしても大丈夫です


プロペシアを服用している人が運動をしてもとくに問題ありません。むしろ運動をした方が血行の促進につながるので、AGAの改善には効果的とも言えます。

AGAは「Androgenetic Alopecia」の略語で、直訳すると男性ホルモン由来の脱毛症となりますが、日本では男性型脱毛症と呼ばれています。

男性型脱毛症の原因は実にさまざまですが、運動不足もその一因としてあげられているので、運動をすることは男性型脱毛症の改善につながると考えられるのです。

プロペシアの服用中に運動をしても大丈夫です

プロペシアに含まれている有効成分はフィナステリドと呼ばれており、厚生労働省によって「発毛効果がある」と認められている成分でもあります。厚生労働省によって発毛効果が認められているのは、フィナステリドのほかはデュタステリドとミノキシジルだけです。

フィナステリドとデュタステリドはともに男性ホルモンにアプローチすることで抜け毛を予防し、発毛を促進します。

ミノキシジルには血管拡張効果があることから、血行を促進して頭皮環境を改善する効果が期待されています。

フィナステリドを有効成分とする代表的な医薬品がプロペシアであり、デュタステリドを有効成分とする代表的な医薬品がザガーロです。

フィナステリドとデュタステリドは錠剤での販売が認められていますが、ミノキシジルに関しては、国内では塗り薬タイプのものだけが許可されています。

プロペシアとザガーロは同じ働きを持つ医薬品のため、併用することはできません。ミノキシジルは両者と異なる働きを持っているため、むしろ併用が推奨されています。

なぜならミノキシジルの血行促進効果によって、フィナステリドやデュタステリドといった成分が頭皮に届きやすくなるからです。

運動にも血行促進効果があるため、プロペシアを服用中はむしろ積極的に身体を動かした方がよい訳です。

運動不足になるとAGAのリスクが高くなります


男性型脱毛症(AGA)の理由は実にさまざまだということですが、なぜ運動不足になると男性型脱毛症のリスクが高くなるのでしょうか。それには2つの理由があります。

1つは運動不足によって血行が悪くなるということです。血液は全身に酸素と栄養を運んでいますが、血行が悪くなった場所は栄養状態も悪化します。

頭皮への血行が悪くなれば、髪の毛の成長にとって必要な栄養素を届けられなくなるのです。その結果として頭皮環境が悪化して抜け毛のリスクが高くなります。

髪の毛は毛母細胞が細胞分裂することによって成長します。毛母細胞が細胞分裂するためには、毛乳頭が毛細血管から栄養を受け取らなければなりません。

運動不足によって血行不良に陥ると、毛母細胞の分裂が不活発になるため、髪の毛が成長しきらないうちに抜け落ちてしまうのです。そのような毛穴が増えることで男性型脱毛症が進行します。

運動不足によって男性型脱毛症のリスクが高くなるもう1つの理由はセロトニンの分泌量現象です。セロトニンはドーパミン、ノルアドレナリンと並び、脳内の三大神経伝達物質の1つです。

ごく簡単に説明すると、ドーパミンとノルアドレナリンには神経を興奮させる働きがあり、セロトニンには神経を鎮静化させる働きがあります。

運動不足によってセロトニンの分泌量が減少すると、神経を落ち着かせることができなくなります。

その結果として睡眠の質が低下することで、毛母細胞の分裂に悪影響を与えるのです。このように運動不足になると男性型脱毛症のリスクが高くなるのです。

プロペシア服用中に運動する際には頭皮を清潔に保つことが重要です

血行を促進する意味でもセロトニンの分泌量を正常に保つ意味でも、運動をすることは男性型脱毛症を予防するのに効果的です。頭皮の栄養状態が改善して良質の睡眠が得られれば、男性型脱毛症を発症するリスクは低下します。

ただしプロペシアを服用中に運動する場合は、頭皮を清潔に保つよう心がけましょう。運動をすると汗をかきますが、そのまま放置すると細菌繁殖の温床となります。

男性型脱毛症と密接な関係にある脱毛症に「脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)」と呼ばれるものがあります。

頭皮の皮脂をエサとする真菌の一種である「マラセチア」が繁殖することで、抜け毛の量が増える脱毛症です。

女性に比べて男性に薄毛が多くみられるのは、女性よりも男性の方が皮脂を活発に分泌するからだと考えられています。運動をしたあとは頭皮を清潔に洗いましょう。

また短髪の男性の場合、髪の毛を洗って自然乾燥させるケースもあると思いますが、頭皮や髪の毛の濡れている時間が長いと、やはり細菌繁殖のリスクが高くなります。そのため洗髪後はドライヤーでしっかり乾かすよう心がけましょう。

(まとめ)プロペシア服用中に運動をしても大丈夫?

1.プロペシア服用中に運動をしても大丈夫です

男性に見られる代表的な薄毛が男性型脱毛症(AGA)であり、その原因の1つとして運動不足があげられています。

そのためプロペシアの服用中に運動をすることは、むしろ男性型脱毛症の改善につながると言えます。

2.プロペシアの服用中に運動をしても大丈夫です

プロペシアに含まれている有効成分であるフィナステリドには、男性ホルモンにアプローチして抜け毛を予防する効果があります。

その効果を高めるためには血行を促進するのが一番なので、むしろ運動をした方がよいわけです。

3.運動不足になるとAGAのリスクが高くなります

運動不足になると血行不良が起こるため、頭皮環境が悪化して男性型脱毛症のリスクが高くなります。

また運動不足によってセロトニンの分泌量が減少すると、毛母細胞の分裂に悪影響を与え、やはり男性型脱毛症のリスクが高くなります。

4.プロペシア服用中に運動する際には頭皮を清潔に保つことが重要です

血行を促進するうえでも、脳内の神経伝達物質のバランスを安定させるうえでも運動は効果的です。

ただし運動後に頭皮を清潔に保っておかないと脱毛症のリスクが高くなるので要注意です。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
お問い合わせ 0120-548-911
院長 斎藤 浩一医師