プロペシアの服用で、脂肪肝になる可能性はゼロではないとされています
プロペシアを含む内服薬は、肝臓で成分が代謝されるので、少なからず負担がかかります。脂肪肝は肝機能障害の一つで、肝臓の機能が低下すると脂肪が分解、吸収されず肝臓に溜まっていく状態のことです。
ただプロペシアの服用により、脂肪肝を含む肝機能障害の発生確率はかなり低いことが臨床試験でもわかっています。
医師の処方を受け、健康な人が正しく服用していればまず問題ないとされています。
自己判断での服用は、副作用を誘発するリスクがあるので絶対にやめましょう。
脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が溜まる状態のことです
プロペシアに限らず、薬の成分は肝臓で代謝されて体内へと吸収されます。そのためプロペシアを常用することで少なからず肝臓への負担も増えていきます。
負荷がかかりすぎると、肝機能障害を起こすリスクがあるとされているのです。脂肪肝は肝機能障害の一種であり、中性脂肪が代謝されずに肝臓に溜まってしまう状態です。
もともと飲食物は胃や腸に運ばれて分解、吸収されて脂肪などの栄養素が肝臓へと送られ、エネルギーなどに変えて供給、貯蓄されています。
しかし肝臓の機能が低下すると脂肪をエネルギーに変えて、送り出す力が弱まるので、送られてきた脂肪がそのまま蓄積されてしまうことになります。
さらに肝臓内では脂肪の消化、吸収を助ける胆汁が分泌されていますが、機能低下により胆汁に分泌量が減ることも、脂肪肝の原因とされています。
肝機能の低下が起こると、黄疸が出て白眼の部分や顔、手足など黄色くなるなどの症状が見られますが、血液検査を行えば数値によりはっきりわかります。
脂肪肝などの副作用の発生確率はかなり低いとされています
プロペシアの脂肪肝を含む肝機能障害の副作用の発生率が気になるところです。しかし臨床試験でも発生確率はかなり低いことがわかっています。
肝機能障害で言うと、わずか0.2%と1%にも満たない確率なので、ごく稀に起こる副作用であると言ってもよいでしょう。
そのため健康な人が専門医の指示にしたがって正しく服用していれば、まず副作用の問題はないと考えられています。
しかし元から血液検査が肝臓の中性脂肪の値がやや高めであるなど脂肪肝の要素があったり、肝臓に持病を抱えていたりする方の場合は例外です。
そういったケースで肝臓に少なからず負担のかかるプロペシアを服用することは、肝機能障害を誘発したり、状態をさらに悪化させたりすることにもなりかねないからです。
専門医の診察をきちんと受け、判断を仰ぐべきでしょう。またプロペシアの副作用としては他にも、蕁麻疹や勃起機能不全、睾丸痛などが挙げられます。
しかしこれらの副作用も臨床試験では、発生確率はかなり低いとの結果が出ているので、過度に恐怖心を抱く必要はないと考えられています。
専門医の処方を受け、指示にしたがって服用しましょう
脂肪肝などの副作用を起こさないためにも、プロペシアの服用を自己判断で始めるのはとても危険です。基本的には国内では、プロペシアは専門医の処方を受けた上でしか、服用することはできません。
しかしネットなどで海外から個人輸入もできるため、専門医にかからなくてもプロペシアを手に入れることは可能です。
ただ海外からの輸入品は成分なども不明であり、フィナステリドが配合されているのか怪しいものも含まれているとされています。
効き目も確かでない上に、よくわからない成分が含まれているものを服用すると、副作用や他にも体調不良を起こすリスクが高まります。やはり面倒でも、一度専門医の診察を受けて処方してもらう方が安心して服用できます。
またプロペシアは1日1錠と用量も決まっており、多めに服用しても効果が高まるということはありません。
それどころか肝臓への負担が大きくなるのできちんと用量や用法を守り、専門医の指示した通りに服用するようにしてください。
(まとめ)プロペシアを服用すると脂肪肝になるって本当?
プロペシアの成分は、肝臓で代謝されて全身へと送られるので服用すれば肝臓に負担がかかります。
肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝は、プロペシアの副作用の一つとされていますが、発症確率は極めて低いことがわかっており、問題ないと考えられています。
肝臓ではプロペシア成分が代謝され、全身へと送られていくので服用が習慣化すると負担がかかってきます。
そして肝臓機能が低下すると脂肪が代謝されず、肝臓に溜まっていく脂肪肝になる可能性もあるとされています。
プロペシアの副作用とされている、肝機能障害による脂肪肝の発生確率はかなり低いことがわかっています。
健康な人が正しく服用していれば、副作用の心配もほぼないと考えられています。ただ肝臓に持病のある方は悪化するリスクがあるので注意が必要です。
プロペシアの効き目を最大限に発揮させ、副作用を起こさないためにも専門医の処方をきちんと受けて、服用することが大事です。
個人輸入で購入し、自己判断での服用は副作用や体調不良を誘発させるリスクが高まります。