AGAはシャンプーだけで進行をストップできるの?
シャンプーだけでAGAの進行を止めることは難しいですが、正しいシャンプー選びをすることで、AGA進行の間接的な予防につながるといえます。AGAや薄毛予防のシャンプーで期待できる効果は、頭皮環境の改善や血行促進などです。適切な洗髪方法でケアすることで、予防効果を高められるといわれています。
ただし、よく見られる育毛シャンプーは育毛剤などと異なり、直接的な育毛効果は期待できません。主に頭皮環境を整えることを目的としており、育毛や発毛効果のある成分は含まれていないからです。
AGAと頭皮環境の関係性
AGAの原因は遺伝的な要素が大きいですが、実は頭皮環境などの外的な要素も原因の1つとされています。そのためAGA治療において、頭皮環境を改善することは必須であり、深く関わりがあります。
頭皮と皮脂
皮脂が多いと頭皮がベタベタする、油っぽいなど、ネガティブな印象がありますが、実は皮脂は頭皮に欠かせない成分です。皮脂が失われると、頭皮の潤いが足りないため乾燥し、頭皮環境が乱れてしまいます。皮脂は頭皮の潤いを保つだけでなく、菌の侵入を防ぐ役割も果たします。シャンプーの種類や洗髪方法によっては、必要な皮脂を落としすぎても逆効果となってしまうのです。
皮脂の不足もそうですが、脂性肌で皮脂が過剰に多い場合も頭皮環境が乱れる原因となります。皮脂のバランスが悪いと、AGAにつながってしまうことがあるのです。
頭皮の色
頭皮の色によって、頭皮環境が測れます。主に青色・白色・黄色・赤色で、次のような判断ができます。
- 青色:血行がよく、頭皮環境が正常な状態
- 白色:頭皮が乾燥しており、皮脂が不足している状態
- 黄色:皮脂が酸化し、血行不良の状態
- 赤色:頭皮が炎症を起こしている状態
赤色がもっとも頭皮環境が悪く、AGAにつながってしまう状態といえます。
頭皮の硬さ
頭皮が硬い原因は、血行不良や新陳代謝の低下などが関係しているといわれています。血行のよい正常な頭皮はやわらかく、しっかり栄養素が毛髪に行き渡っている状態です。
しかし日頃の食事や運動不足や睡眠不足によって、血行不良を引き起こし、それが頭皮の硬さとなって現れることがあります。さらに加齢によって、新陳代謝は低くなっていき、頭皮のやわらかさが失われていくこともあります。
一概に頭皮の硬さだけで判断できませんが、血行が良好で頭皮がやわらかければ、AGAになる可能性が低い状態といえます。
AGAの方は要チェック!今使っているシャンプーの種類
一般的な市販のシャンプーは頭皮改善ではなく、主に洗浄が目的となっています。市販で購入できる主な3つのシャンプーは、「アルコール系シャンプー」「石鹸系シャンプー」「アミノ酸系シャンプー」です。
今お使いのシャンプーの種類がどれに当てはまるか、確認してみましょう。
アルコール系シャンプー | 石鹸系シャンプー | アミノ酸系シャンプー | |
---|---|---|---|
成分 | ラウリル硫酸Na ラウレス塩酸Na |
石けん用素地 脂肪酸ナトリウム |
ココイルグルタミン酸 ラウロイルサルコシン |
洗浄力 | ★★★ | ★★★ | ★★ |
頭皮環境 改善効果 |
★ | ★ | ★★★ |
メリット | 洗浄力が高い | 天然由来成分で環境に配慮されている | 低刺激で頭皮改善ができる 適度な洗浄力で頭皮に優しい |
デメリット | 洗浄力が強すぎて、必要な皮脂まで落としてしまう | 洗浄力は比較的強く、頭皮への刺激が強い | 価格が高くなりがち 泡立ちが弱い |
薄毛・AGAが気になる方のシャンプー選び
毛穴詰まりが薄毛の原因、皮脂をしっかり落とさなければならない・・・
そのようなイメージが強いかも知れませんがそれは間違いです!
強い洗浄成分が入ったシャンプーを使用すると、必要な皮脂まで洗浄されてしまい、頭皮が乾燥してしまいます。
頭皮が乾燥すると、今度は乾燥を防ぐために皮脂をたくさん分泌しようとする過剰分泌が起こってしまい逆効果になってしまいます。
皮脂は敵だと思われがちですが、頭皮を守るためには適度な量が必要なのです。
ここでは抜け毛が気になる方のシャンプー選びの、ポイントとケアについてご紹介していきます。
アミノ酸系シャンプーを選ぼう
頭皮を守るためには適度な量の皮脂が必要です。
洗浄力が高すぎると必要な皮脂も落としてしまう、洗浄力が弱すぎると頭皮を清潔に保てなくなる・・・
そのため、使用するシャンプーは適度な洗浄力を持ったものを選びましょう。
また、洗浄力とあわせて重視したいのが肌への刺激です。刺激が強すぎるものは頭皮自体にトラブルを起こしてしまう可能性があります。
ここでおすすめなのが「アミノ系洗浄成分」です。
アミノ酸は、人間の皮膚や筋肉、そして髪の毛を構成しているタンパク質の主成分。人の身体に対してとてもよくなじみ、髪の毛や頭皮への刺激が強くなく、適度なうるおいを残しつつ、ダメージ補修効果も望めるといわれています。
泡立ちは弱めですが、痛んだ髪の毛やデリケートな頭皮にぴったりの洗浄成分なのです。
頭皮によい成分が含まれているシャンプーを選ぼう
シャンプーに含まれる成分には、保湿力のあるものや血行促進を促すものなどがあります。シャンプー選びの際は、含まれている成分にも注目してみましょう。
成分 | 特徴 |
---|---|
ヒアルロン酸Na | 頭皮の保湿や頭皮をやわらかくする効果が期待できる |
ポリクオタニウム | ヒアルロンよりも優れた保水力で、頭皮のバリア機能の向上と乾燥を防ぐ効果が期待できる |
海藻エキス | 髪と頭皮に潤いを与える効果が期待できる |
ビタミンE | 頭皮の血行促進と抗酸化作用で良質な頭皮環境を保つ効果が期待できる |
センブリエキス | 頭皮の血行促進と細胞を活性化させる効果が期待できる |
イチョウ葉エキス | 頭皮の血行促進や抗炎症、抗酸化作用で良好な頭皮環境を保つ効果が期待できる |
刺激が強い添加物が入っていないシャンプーを選ぼう
添加物が含まれているシャンプーは、頭皮に刺激が強すぎて、頭皮環境が乱れてしまう可能性があります。敏感肌や乾燥肌の方は特に、含まれている添加物に注意が必要です。
市販の安価なシャンプーから、無添加なものを探すのは難しいかもしれません。添加物のなかにも、比較的影響が少ない添加物もあります。下記の表を参考に、注意が必要な添加物は避け、なるべく低刺激なシャンプーを選んでみましょう。
注意が必要な添加物
- BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
- ベンジルアルコール
- イソプロパノール
- メチルクロロイソチアゾリノン
- メチルイソチアゾリノン
影響が少ない添加物
- ステアリルアルコール
- フェノキシエタノール
- パラベン
- メチルパラベン
正しいシャンプーの方法
シャンプー選びの次に大切なのが、正しい洗髪方法です。正しく洗髪ができていないと、どんなに効果のあるシャンプーでもその効果を十分に発揮できません。
正しいシャンプーの方法ができているか、ご自身でもチェックしてみましょう。
シャンプーの前に髪の毛をブラッシングする
シャンプー前にブラッシングをしている人は、意外と少ないのではないでしょうか。小さなことですが、ブラッシングで髪の汚れやほこりを事前に取り除くことで、シャンプーの泡立ちがよくなります。
38度前後のぬるま湯で洗う
シャンプーで洗う前に、まずはお湯のみで髪を揉み洗いします。このときのお湯の温度は38度前後のぬるま湯に設定してください。お湯が熱すぎると、かえって頭皮の潤いを奪ってしまったり、必要な皮脂を洗い流してしまったりする原因になるためです。
シャンプーは泡立ててから使用する
ぬるま湯で髪を洗ったあと、手でシャンプーをよく泡立ててから洗髪します。直接髪や頭皮に付けて泡立てる方も多くいますが、この方法は実は間違いです。シャンプーの原液は、頭皮に刺激が強すぎる場合があります。シャンプーの量も多すぎないように気を付けましょう。
頭皮をマッサージするように洗う
汚れを落とすために爪を立ててゴシゴシ洗うのはNGです。かえって頭皮を傷付けてしまいます。爪を立てずに指の腹で、頭皮をマッサージするように洗うのがポイントです。額の生え際や耳の辺りなども丁寧に洗いましょう。
シャンプー後のすすぎをしっかりおこなう
シャンプーのあとは、シャンプーが残らないようにしっかりすすぎましょう。すすぎが不十分で、シャンプーが頭皮に残ったままだと、フケやかゆみの原因になる場合があります。
シャンプーのすすぎは、しっかり時間をかけて十分に洗い流してください。
洗髪後に保湿をする
頭皮がかたいと感じる方は乾燥頭皮である可能性が高いです。頭皮の乾燥はフケが出るだけではありません。異常に皮脂が分泌される頭皮も、実は乾燥肌を守るための皮膚の過剰反応であることもあります。
そのため、洗浄後の保湿がとても大切です。髪の毛を乾かすとき、ドライヤーを髪に近づけすぎていませんか?ドライヤーによる熱は髪の毛や頭皮の乾燥を招いてしまいますので近すぎは厳禁です。
また、顔を洗ったあとは化粧水などを塗ってしっかり保湿するのに頭皮の保湿は忘れがち・・・という方は多いのではないでしょうか。頭皮も皮膚なので保湿は重要です。トニックなどを使い、しっかり保湿してあげましょう。保湿することによって、頭皮にうるおいが与えられ、弾力性を取り戻すことができます。
シャンプーの見直し以外でできるAGA予防のための自宅ケア法
頭皮環境の悪化というのは、あくまでも抜け毛や薄毛の原因の1つにすぎません。頭皮環境の他には、睡眠や食事といった生活習慣も影響してきます。そして何より、ホルモンの変化やホルモンバランスの乱れといった、身体の内側のからの原因が大きく影響を与えているのです。
そのため、使用するシャンプーと保湿ケアによってある程度改善できたとしても、それだけではいずれ抜け毛や薄毛の進行が、ケアの効果を上回ってしまう可能性があります。
シャンプー選びや洗髪方法の見直し以外にも、自宅でできるAGA予防のケアも合わせて検討してみてください。抜け毛予防のために、自宅でできるケア法をまとめました。あなたも今日から生活の中に取り入れてみませんか?
頭皮マッサージ・自宅ヘッドスパ
抜け毛の原因の1つに血行不良があります。
血行がよくない状態の頭皮は、髪の毛の成長に必要な栄養を運ぶことができません。
自宅でも頭皮マッサージやヘッドスパをおこなっていきましょう。
頭皮マッサージの効果
頭全体をマッサージすることによって、頭皮にある毛細血管を刺激して血行をよくし、硬くなりやすい頭皮をやわらかくしていきます。
丁寧にマッサージをすることによって、毛穴に詰まった皮脂汚れを押し出すこともできます。
入浴時などにおこなうとより効果的です。
自宅ヘッドスパの効果
乾燥した髪に潤いを与え、頭皮の汚れを浮かし、普段のシャンプーでは洗いきれない汚れもすっきり落とすことができます。
また、マッサージをすることで頭皮の血行もよくなります。
自宅でのヘッドスパはオイルや炭酸水を使って簡単におこなうことができます。ヘッドスパのあとには、シャンプーで浮いてきた汚れをしっかり落としましょう。
育毛剤・頭皮トニックの使用
ミノキシジル・フィナステリド配合の育毛剤が最もおすすめですが、保湿目的の頭皮トニックも、頭皮に合うものを使えばさらに効果的です。
汚れを落とすだけではなく、頭皮にも潤いが必要です。
カサカサ乾燥した頭皮にならないためにも保湿をしっかりおこないましょう。
AGA治療薬の服用
AGA治療薬の服用はそもそも進行性の病気であるAGAを止めることが出来ます。特にフィナステリドという成分はAGAの原因となる男性ホルモンの生成を防ぐものであり、AGA治療を行う多くの方が服用しているものです。
湘南AGAクリニックでは、フィナステリドの配合されたオリジナル治療薬はもちろん、より効果的にAGA治療が出来る外用薬やサプリメントも提供しています。
フィナステリドの詳細については下記よりご覧ください。
AGA治療薬のフィナステリドについて詳しくみる
また、フィナステリドをはじめとした、各種AGA治療の費用感については以下のページでおまとめしています。ぜひご覧ください。
AGA治療の費用・料金について詳しくみる
まとめ
シャンプーだけでAGAの進行を止めることは難しいですが、頭皮環境を改善することで、間接的な予防につながります。薄毛予防には、シャンプー選びと正しい洗髪方法がポイントです。気軽にできる自宅ケアと合わせて、ぜひ取り入れてみてください。
しかしAGAの進行を予防するのに最も効果的なのは、やはり自分の症状に合った治療を受けることです。AGAや薄毛を根本解決するなら、AGAクリニックで医師から診断してもらうことをおすすめします。
薄毛予防シャンプーや育毛剤は、高価で続けられない方も多いのではないでしょうか?また、AGA治療をクリニックで受けるには高額な施術料が必要だと思っていませんか?
もちろん、クリニックや施術内容によってはそれなりの金額が必要になります。
しかし、最近では月5,000円前後から、AGA治療薬にトライできるようになってきているのです。セルフケアだけではなく、専門のドクターの診断のもと、自分に合ったAGA治療を検討してみるのはどうでしょうか。
当クリニックでは、不安なく安心して治療を受けられるように、あなたのお悩み相談やご要望等をお伺いする無料カウンセリングをおこなっています。
専門のドクターがお答えしますので、安心してご相談ください。
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