フィナステリドとビタミンは必ずしも同時に摂る必要はないです


フィナステリドとビタミンですが、必ずしも同時にとらなければならないということはありません。いずれも男性型脱毛症の改善や発毛にとって欠かすことのできないものですが、同時にとらなくても毎日の食生活の中で注意して摂取するようにすればオーケーです。

そもそもフィナステリド錠は1日に1錠服用するタイプの医薬品であり、食事の前に服用しなければならないという制約もなければ、食事の後に服用しなければならないという制約もありません。つまりビタミンと一緒に服用しようがしまいが、その効果に変わりはないということです。

フィナステリド錠とビタミンは別々に摂取して大丈夫です

フィナステリド錠とビタミン類は別々に摂取しても問題ありません。ビタミン類をフィナステリド錠と一緒に摂取したからと言って、フィナステリド錠による発毛効果が上がるわけではありませんし、フィナステリド錠によってビタミンが身体に及ぼす作用を阻害するものでもありません。

国内で用いられている代表的なフィナステリド錠として「プロペシア」があげられますが、プロペシアには基本的に併用禁忌がありません。併用禁忌とは、ある医薬品とある医薬品、またはある医薬品と特定の食物などを一緒に摂取してはいけないことを意味します。

プロペシアは医薬品の中でもとくに服用に際しての制限が少なく、併用禁忌もありませんし、1日に1錠服用しさえすれば、どのタイミングで服用しても問題ないということです。ビタミンに関しても、プロペシアの働きを妨げるものではありません。

反対にビタミンを服用したからと言って、プロペシアの働きを阻害するようなことはありません。プロペシアのようなフィナステリド錠を摂取するときに、ビタミンもあわせて摂った方がよいなどとされますが、それはなにもフィナステリド錠の効果を高める訳ではなく、その方が発毛にとって効果的だというだけの話です。

フィナステリド錠とビタミンには違った役割があります


フィナステリド錠とビタミン類は別々に摂取しても構わないということですが、それはなにもフィナステリド錠を利用しているときに、ビタミン類を意識して摂らなくてもよいという話ではありません。

フィナステリド錠とビタミンには違った役割があり、それぞれ男性型脱毛症の改善や発毛にとって重要なファクターとなっています。フィナステリドには、男性型脱毛症の原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。

それによって抜け毛のリスクファクターとなる有害なサイトカインの産生を抑制し、男性型脱毛症の進行を妨げるのです。5α-リダクターゼには、男性ホルモンであるテストステロンが、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒としての役割を果たします。

ジヒドロテストステロンはアンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容器と結合し、有害なサイトカインである「TGF-β」を産生するのです。TGF-βは髪の毛の生え変わる周期を乱し、結果として男性型脱毛症を進行させるのです。

フィナステリドの働きによって5α-リダクターゼの働きを阻害することができれば、男性型脱毛症の進行が抑制できます。一方、ビタミンには身体の回復力をアップさせたり、新陳代謝を促進したりする働きがあります。

それによって髪の毛が生え換わる「サポート」をするという訳です。フィナステリドのように、直接抜け毛を減らす訳ではありません。

ビタミン類は髪の毛の健全な成長をサポートします

ビタミン類にはフィナステリドのように、直接的に抜け毛を減らすような効果はありませんが、髪の毛が健全に成長するのをサポートする効果が期待されています。とくにビタミンB群は、頭皮環境を良好に保つ上で欠かすことのできない栄養素とされています。

たとえばビタミン群には、血液の循環を促す働きがあります。髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長するのですが、その成長には栄養(血液)が欠かせません。

頭皮への血液循環が悪くなれば頭皮環境が悪化し、髪の毛が成長しきらないうちに、抜け落ちるリスクが高くなるのです。ビタミンB群の摂取によって血行を促進すれば、新陳代謝(ターンオーバー)が促進され、髪の毛の成長をサポートすることができます。

またビタミンCやビタミンEには高い抗酸化作用のあることが分かっています。私たちが生きていく上で酸素は欠かすことのできない存在ですが、過剰に酸素を摂取すると体内では「酸化」が起こります。

頭皮が酸化するとやはり血行不良が生じ、頭皮環境が悪化してしまいます。エイジングケアにとってビタミンCやビタミンEが欠かせないのはそのためなのです。

(まとめ)フィナステリドとビタミンは一緒に摂取した方がいい?

1.フィナステリドとビタミンは必ずしも同時に摂る必要はないです

フィナステリド錠とビタミン類は、一緒に摂取しなければならない類ものではありません。そもそもフィナステリド錠は1日に1錠服用すればオーケーですし、食事との関連もありません。

そのためビタミンとフィナステリド錠を一緒に服用する必要はありません。

2.フィナステリド錠とビタミンは別々に摂取して大丈夫です

フィナステリド錠とビタミンは別々に摂取しても大丈夫です。フィナステリド錠は医薬品の中でもとくに服用に際しての制約が少ないので、ビタミンと一緒に摂らなくても構いませんし、ビタミンと一緒に服用してもなんら問題がありません。

3.フィナステリド錠とビタミンには違った役割があります

フィナステリド錠とビタミンには違った役割があります。フィナステリドには男性型脱毛症の原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害する働きがあり、ビタミンには新陳代謝を促進するなどの働きがあります。

4.ビタミン類は髪の毛の健全な成長をサポートします

ビタミン類には髪の毛の健全な成長にとって、欠かすことのできないさまざまな働きがあります。そのため日頃の食事からビタミン類を積極的に摂取するよう心がけることが重要です。

薄毛でお悩みの方へ湘南AGAクリニックのAGA治療・薄毛治療

監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
お問い合わせ 0120-548-911
院長 斎藤 浩一医師