フィナステリドとグレープフルーツは飲み合わせではないようです


フィナステリドを配合した医薬品とグレープフルーツは、特別に飲み合わせの関係にあるという訳ではなさそうです。男性型脱毛症の治療薬としてよく知られているプロペシアには、有効成分としてフィナステリドが配合されています。

プロペシアの国内販売元であるMSD株式会社によると、プロペシアには基本的に飲み合わせがないということです。風邪薬や頭痛薬との併用も可能ですし、EDの治療薬と一緒に服用しても問題ありません。

また特定の食べ物と一緒に服用してはいけないという決まりもありませんし、飲酒に関しても禁止されていません。

フィナステリドとグレープフルーツは併用禁忌ではないです

日本で男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)の治療薬として、使われている医薬品に「プロペシア」がありますが、プロペシアには併用禁忌がないことで知られています。プロペシアの国内販売元はMSD株式会社ですが、MSD株式会社の発行するプロペシアの添付文書には併用禁忌についてとくに書かれていません。

フィナステリドには男性型脱毛症の原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛のリスクファクターとなるジヒドロテストステロンの産生を抑制する効果があります。

ジヒドロテストステロンは男性ホルモンであるテストステロンがより強力化したもので、アンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容器)と結合し、抜け毛を誘発するサイトカインを産生します。

つまりフィナステリドはある意味男性ホルモンに関与する働きを持つ有効成分だということが可能です。そのためその他多くの治療薬と併用しても問題ありませんし、特定の食べ物や飲み物と一緒に摂取しても問題ありません。

フィナステリド錠のよいところは、服用に際しての制限がとても緩いというところです。そのため長期にわたって服用することがそれほどのストレスにならない訳です。

フィナステリド錠服用中は一応グレープフルーツを控えるべきです


フィナステリド錠には併用禁忌がなく、多くの医薬品と併用しても問題ありませんし、特定の食品を避ける必要もないということですが、インターネット上の記事を見ていると、フィナステリド錠を服用中はグレープフルーツを避けた方がよいと書かれているものを見かけます。これはなにもフィナステリド錠に限った話ではありません。

グレープフルーツに含まれているポリフェノールの一種である「フラボノイド」には、肝臓の代謝機能を下げる働きがあるとされています。肝臓は人体における解毒機関であり、医薬品の有害物質を無毒化し、体外に排出するために働いています。

肝臓が医薬品の有害物質を代謝するときに活躍するのがCYP3A4という酵素の一種なのですが、グレープフルーツに含まれるフラボノイドにはCYP3A4の働きを妨げる作用があるのです。フラボノイドによって肝臓の代謝機能が低下すると、医薬品の効果が高くなりすぎたり、反対に効果が下がったりするということです。

「医薬品の効果があがるのならいいでのでは」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、薬が効きすぎるということは、副作用のリスクが高くなるということにほかなりません。

フィナステリド錠は1日に1錠服用すればオーケーです

フィナステリド錠のメリットはいろいろありますが、中でも1日に1錠飲むだけでよいというのは、男性型脱毛症の人にとって嬉しい点です。というのも男性型脱毛症は基本的に、長期にわたっての治療が必要とされる脱毛症だからです。

日本皮膚科学会の策定する男性型脱毛症の診療ガイドラインによると、男性型脱毛症は思春期以降に見られる進行性の脱毛症と定義されています。進行性ということは、治療をやめればまた薄毛が進行するということです。

そのため代表的なフィナステリド錠であるプロペシアは、最低でも半年以上は服用を継続するよう推奨されています。ただプロペシアのメリットとして、1日に1錠服用するだけでいいということがあげられます。

風邪薬やその他の治療薬の場合、1日に2回飲んだり3回飲んだりするケースが多いですが、それは風邪薬やその他の治療薬の有効成分が、平均すると8時間程度しかもたないからです。

その点フィナステリドは完全に失効するまでに24時間かかるので、1日に1錠服用しさえすればよいのです。

(まとめ)フィナステリド錠服用中のグレープフルーツは危険?

1.フィナステリドとグレープフルーツは飲み合わせではないようです

基本的に、フィナステリドに飲み合わせとなる医薬品や食品はありません。フィナステリドを配合した医薬品としてよく知られるプロペシアの添付文書にも併用禁忌は書かれていませんし、食事に関する注意なども書かれていません。

2.フィナステリドとグレープフルーツは併用禁忌ではないです

国内で用いられている代表的なフィナステリド錠としてプロペシアがあげられますが、プロペシアの販売元が発行する添付文書によると、プロペシアにはとくに併用禁忌がないということです。それどころが、飲酒後に服用しても問題ありません。

3.フィナステリド錠服用中は一応グレープフルーツを控えるべきです

フィナステリド錠には基本的に併用禁忌がありませんが、その他の医薬品同様、肝臓の働きを邪魔されないよう、念のためグレープフルーツを避けた方がよいでしょう。なぜならグレープフルーツの成分には肝臓の代謝機能を下げるものがあるからです。

4.フィナステリド錠は1日に1錠服用すればオーケーです

フィナステリド錠のメリットとして、1日に1錠服用すればその他に難しいことは問われないということがあげられます。男性型脱毛症は長期的な治療が必要なので、ルールがシンプルな方が続けやすいのです。

薄毛でお悩みの方へ湘南AGAクリニックのAGA治療・薄毛治療

監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
お問い合わせ 0120-548-911
院長 斎藤 浩一医師