フィナステリドは肝臓に悪影響を与える可能性があるということです


フィナステリドを服用すると、肝臓に悪影響を与える可能性があるということです。フィナステリドは男性型脱毛症の治療薬としてよく知られているプロペシアの主成分ですが、プロペシアの国内販売元であるMSD株式会社の添付文書を見ると、副作用の欄に肝臓の数値が上昇するリスクがあると書かれています。

また同添付文書の「使用上の注意」の欄には、肝機能障害を持っている人がプロペシアを服用した場合の安全性が確認されていない旨も明記されています。というのも、プロペシアの有効成分であるフィナステリドはそのほとんどが肝臓で代謝されるからです。

フィナステリドの服用は肝臓に負担をかける可能性があります

フィナステリドを主成分として含む医薬品を服用していると、肝臓に負担をかける可能性があります。フィナステリドを主成分としている医薬品にプロペシアと呼ばれる医薬品があります。

プロペシアは男性型脱毛症の治療薬です。男性型脱毛症は思春期以降に見られる進行性の脱毛症なので、基本的にフィナステリドの摂取は長期にわたっておこなわれることとなります。

プロペシアの国内販売元であるMSD株式会社では、プロペシアの販売後も使用成績調査をおこなっています。なぜ使用成績調査をおこなうかというと、治験では得られなかった身体に対する変化が見られるケースもあるからです。

実際にプロペシアの治験(48週に及ぶ二十盲検比較試験)出は得られなかった「肝機能障害」というデータが、使用成績調査をおこなうことで得られたのです。

とは言うものの、そのパーセンテージはそれほど高くありません。使用成績調査をおこなった943例中、肝機能障害がみられたのはわずか2件(0.2%)ということです。

また肝機能障害がみられたのは海外での事例であり、国内での肝機能障害の事例は報告されていないということです。

肝臓に負担をかけるのはフィナステリドに限った話ではないです

フィナステリドを摂取すると肝臓に負担をかける可能性があるということでしたが、これはなにもフィナステリドに限ったことではありません。およそ化学的に製造された医薬品であれば、そのほとんどは肝臓への負担を増します。

なぜなら医薬品の有害な部分が肝臓によって代謝されるからです。医薬品は効果のある部分だけを見ると有益ですが、その他の場所にとっては有害物質でしかありません。

医薬品を服用することによって現れる肝機能障害のことを、薬物性肝障害と呼んでいます。ただ肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれているため、薬物性肝障害(肝機能障害)の初期にはとくに自覚症状が現れません。

薬物性肝障害や肝機能障害の初期段階に、食欲不振や倦怠感、発熱といった風邪に似た症状の現れるケースがあるのですが、ほとんどの場合ただの風邪として見落とされがちです。

フィナステリドに限らず、もしなんらかの医薬品の服用を開始して上記のような症状が現れた場合、速やかにかかりつけのお医者さんに相談しましょう。

フィナステリドの摂取は医師の指導下でおこなうことが重要です


フィナステリドには男性型脱毛症のリスクファクターとなる5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を予防する効果があります。フィナステリドを有効成分とする代表的な医薬品がプロペシアですが、プロペシアの服用は医師の指導下でおこなうことが重要です。

プロペシアにはごくわずかですが肝機能障害を引きおこす可能性があるほか、性欲の減退や勃起機能不全といった副作用もあります。そのため男性型脱毛症の治療中は常に状態の変化を見守る必要があるのです。

プロペシアのジェネリックは海外製のフィナステリド製剤を利用すると薬価を抑えられるので、個人で輸入したり通信販売で購入したりして服用するケースもあります。ただ自己判断で医薬品を服用した場合、副作用が起きても自己責任となるのです。

男性型脱毛症の治療を専門とする病院やクリニックでは、定期的に血液検査をおこなって肝臓の数値などを確認しています。安心して、自分の健康を守りながら治療をおこなうためにも、なるべく病院やクリニックでの治療を優先して考えるのがよいでしょう。

(まとめ)フィナステリドは肝臓に悪影響を与える?

1.フィナステリドは肝臓に悪影響を与える可能性があるということです

フィナステリドを服用すると、肝臓に悪影響を与える可能性があるということです。なぜならフィナステリドはその成分のほとんどが肝臓で代謝されるからです。

そのため肝機能障害を持っている人などは慎重に投与する必要があります。

2.フィナステリドの服用は肝臓に負担をかける可能性があります

フィナステリドを摂取すると肝臓に負担をかける可能性があります。フィナステリドを有効成分とするプロペシアの副作用として、ごく低い確率ですが肝機能障害があげられています。

3.肝臓に負担をかけるのはフィナステリドに限った話ではないです

フィナステリドに限らず、化学的に製造された医薬品はおおむね肝臓へ負担をかけます。なぜなら医薬品の有害な部分が肝臓で代謝されるからです。

医薬品の服用に伴って風邪のような症状が現れたら、速やかに医師に相談しましょう。

4.フィナステリドの摂取は医師の指導下でおこなうことが重要です

フィナステリド製剤の服用は医師の指導下でおこなうことが重要です。なぜならフィナステリド製剤には副作用があるので、肝臓の数値などを定期的に調べる必要があるからです。

自己判断でフィナステリド製剤を服用して副作用が起きた場合、自己責任となります。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
お問い合わせ 0120-548-911
院長 斎藤 浩一医師