AGAの初期症状は?発症の原因やAGA初期の対処・治療方法を解説
男性の薄毛の8〜9割は、AGAという男性型脱毛症といわれています。AGAの怖いところは進行型であることです。放置していると症状は徐々に悪化してきます。しかし「もしかしてAGA?」と思っても、自分では判断が難しいものです。本記事では、AGAの初期症状について、原因や対処・治療方法を解説します。

AGAでよくみられる初期症状とは

AGAは男性特有の進行型の脱毛症です。気付かぬうちに薄毛が進行していることも多いといいます。気軽にできるセルフチェックもありますので、まず現状把握としてオンラインのAGA診断を活用してみるのもよいでしょう。

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ここでは主なAGAの初期症状を4つご紹介します。

髪の毛が軟毛・産毛になってきた

髪の毛が細く量が減り、産毛のような状態の髪が多くなったら、AGAの初期症状といってよいでしょう。ハリやコシがなくなり、ヘアセットが決まらないと感じることが多くなります。

つむじとおでこ周辺の毛量が減ってきた

つむじ周辺に頭皮の透け感がでてきた、おでこが後退してきたなどは、典型的なAGAの初期症状です。AGAは前頂部・額の生え際・前頭部の髪が薄くなる特徴があります。逆に側頭部や後頭部の毛量が減ることはあまりないので、その場合は別の脱毛症の可能性があるでしょう。

以前よりも抜け毛が増えてきた

1日50〜100本程度の抜け毛は、通常の範囲内です。しかし以前に比べて洗髪時に髪が抜けやすい、起床時の枕に抜け毛が目立つなど、抜け毛が増えてきたと感じたら、AGAの初期症状かもしれません。

頭皮がかゆくなってきた

AGAの初期症状として、かゆみを感じる場合があります。AGAの原因とされる「DHT(ジヒドロテストステロン)」は、皮脂の分泌量を増やしてしまう働きもあります。過度に皮脂が多いと頭皮環境が悪化し、炎症やかゆみを生じさせることがあるのです。他の脱毛症を引き起こすリスクもあるため、かゆみが続いたら専門のクリニックを受診することをおすすめします。

AGAの症状の特徴と3つ薄毛の型

よくある初期症状でもふれたように、AGAは額の生え際や前頂部(つむじ)、またはその双方から髪が薄くなるのが特徴です。早いと思春期以降の10代から発症しているケースもあります。年齢とともに発症率は高くなり、30〜50代の中年男性に多くみられます。またAGAの進行パターンには、M字・O字・U字の3つがあり、「ハミルトン・ノーウッド分類」と呼ばれる分類表で進行度や薄毛の型を判断できます。

AGA症状の進行度「ハミルトン・ノーウッド分類」

【タイプ別】AGAの進行の仕方 ハミルトン・ノーウッド分類

ハミルトン・ノーウッド分類とは、AGAの進行度や薄毛の型をパターン化した分類表のことです。前頂部がO字型、額の生え際がM字型、前頭部がU字型のように分けられます。進行度は7段階で表され、ステージ1、ステージ2と段階が上がるにつれて薄毛の範囲が広がり、最終的には地肌が露出してしまうことになります。中期・末期に達する前の初期段階のうちに、薄毛の早期治療が推奨されます。

AGA初期ステージ1の治療症例

AGA初期ステージ1の治療症例画像
施術名:AGA治療薬
施術の説明:内服薬は体の内側からAGAの進行を止め、発毛しやすい環境に体を整え、外用薬で直接、毛根に発毛促進を働きかける治療方法です。
施術の副作用(リスク):内服開始から1~2ヶ月は初期脱毛が見られることがあります。また、発赤、痒み、発疹などお肌のトラブルなどが生じることがあります。
施術の価格:1,800円~108,900円
ドクターコメント:30代男性のH-N分類 Iの初期AGAです。
オリジナルAGA治療薬による内服治療開始後6ヶ月の症例です。
生え際のボリューム低下が気になるというご相談で治療をはじめました。6ヶ月の内服で、生え際全体のボリュームが増え、厚みが増しています。

AGA初期ステージ2の治療症例

AGA初期ステージ2の治療症例画像
施術名:AGA治療薬
施術の説明:内服薬は体の内側からAGAの進行を止め、発毛しやすい環境に体を整え、外用薬で直接、毛根に発毛促進を働きかける治療方法です。
施術の副作用(リスク):内服開始から1~2ヶ月は初期脱毛が見られることがあります。また、発赤、痒み、発疹などお肌のトラブルなどが生じることがあります。
施術の価格:1,800円~108,900円
ドクターコメント:50代男性のH-N分類 II-vertex、初期AGAです。
院内処方のフィナステリドを5ヶ月間内服。
ツムジ周囲のボリューム低下が見られた方です。フィナステリドのみ5ヶ月間の内服でかなりの改善が認められました。本来フィナステリドは「現状維持」としての働きが強いのですが、今回のように軽度のAGAの方であれば、単独で改善が見られることもあります。

AGA発症の原因・メカニズムとは

AGA発症の原因・メカニズムとはMV

そもそもAGA発症の原因は、悪玉男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」です。男性ホルモンは人体に必要不可欠な要素ですが、「5αリダクターゼ」という酵素の働きによって強力なDHTに変化することがあります。
髪の毛乳頭細胞には男性ホルモン受容体があり、DHTと結びつくと髪の成長サイクルが狂わされて髪の寿命が縮まり、抜け毛や薄毛を引き起こします。これがAGAのメカニズムです。

AGA発症の元となる、5αリダクターゼの活性度や男性ホルモン受容体の感受性などは個人差があります。つまりAGAを発症しやすさは人によって異なり、遺伝的な要素が大きいといわれています。

AGAの初期症状が現れたときにできる対処方法

AGAの主な原因は男性ホルモンですが、薄毛の原因は生活習慣や頭皮環境などが少なからず影響している場合もあります。薄毛やAGAの初期症状が現れた際に、自分でできる対処方法をご紹介します。

生活習慣の改善

生活習慣の乱れは身体の健康はもちろん、髪にも悪影響を及ぼします。髪は寝ている間に最も成長します。さらに髪はほぼタンパク質でできており、髪の成長にはビタミン・ミネラルが欠かせません。つまり睡眠不足や栄養不足は、髪の成長を阻害してしまう可能性があるということです。十分な睡眠時間を摂る、バランスのよい食事を心がけるといった生活習慣の改善は、ひいては薄毛改善につながることもあるといえます。

ヘアケアの見直し

頭皮環境の悪化は薄毛を招く恐れがあります。洗い過ぎや洗い残しは、頭皮のかゆみや炎症を引き起こす原因となります。初期症状(かゆみなど)を感じたら、頭皮に優しいシャンプーを使ったり、洗髪の仕方を変えたりして、ヘアケアを見直してみるのも1つの対処方法です。頭皮マッサージなども血行を促し、髪の成長につながるといえます。

適度な運動の習慣化

適度な運動は身体の血行を促進してくれます。髪の栄養は血液によって運ばれるため、血流の改善がひいては髪の成長を助けるともいえます。また身体を動かすことはストレス解消にも効果的です。過度なストレスは髪にも悪影響を及ぼすため、適度な運動習慣を身に付けてストレスを溜め込まないようにしましょう。

AGA専門クリニックへの受診

AGAの初期症状が現れた場合、最も適切な対処方法はクリニックへまず受診することです。生活習慣の改善・ヘアケアの見直し・運動などが、薄毛改善の一助になることは確かですが、根本的な改善には残念ながらなりません。まずは専門医にAGAであるかの診断を受け、対処方法や治療方法を相談してみましょう。

AGA専門クリニックで受けられる治療方法

AGA専門クリニックでは、内服薬から外科治療まで幅広い治療の選択肢があります。AGAの症状や進行度に合わせて、適切な治療方法を決定します。

AGA初期におすすめの治療薬

AGA初期段階であれば、内服薬や外用薬だけでも改善が見込めます。AGAの治療薬は、主に次のような種類が用いられています。

プロペシア(フィナステリド)

プロペシア(フィナステリド)は、AGA治療薬の最もスタンダードな内服薬です。AGA治療におけるファーストチョイスといわれており、AGA初期段階では、まずはプロペシアの服用から始める方が多いでしょう。プロペシアに含まれるフィナステリドは、AGAの進行を抑え、ヘアサイクルを整える作用があります。

プロペシア(フィナステリド)の詳細はこちら>

ミノキシジル

ミノキシジルは、プロペシアと併用することの多いAGA治療薬です。フィナステリドとは異なる発毛効果があり、合わせて使用することで相乗効果を発揮します。ミノキシジルを含んだ外用薬は、薬局でも手軽に入手が可能です。タブレットタイプの内服薬は、クリニックで医師から処方してもらう必要があります。

ミノキシジル(外用薬)の詳細はこちら>

ザガーロ

ザガーロ(デュタステリド)は、フィナステリドに次いで国内で効果を認められたAGA治療薬です。デュタステリドは、フィナステリドと同様にAGAの進行を遅延させてヘアサイクルを整える効果がある他、AGA改善の効果も期待できます。効果が異なるミノキシジルと併用すると、さらなる発毛効果が期待できるといえます。

ザガーロ(デュタステリド)の詳細はこちら>

AGA中期〜末期の治療方法

AGA中期〜末期になると、内服薬だけでなく注射やレーザー、自毛植毛などの外科的治療が必要になる場合があります。内服薬と併用することで、大きな薄毛改善が期待できるでしょう。

メソセラピー

メソセラピーは、薄毛が気になる患部に成長因子の有効成分を浸透させ、発毛・育毛させる治療方法です。治療内容により異なりますが、1週間〜1ヵ月1度の頻度で複数回治療を重ねると、最短1ヵ月程度で効果を実感できるといいます。内服薬を単独でおこなうより、併用すると効果的です。

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ダブルマトリックス

ダブルマトリックスは、自身の健康な毛包組織を利用し、小さく粉砕して溶かした液を、患部に注入する治療方法す。これまでのAGA治療では原因となるDHTの発生を阻害する方法でした。しかしダブルマトリックスは、DHTの攻撃に耐えうる太く強い毛髪に変えるという新しい治療方法です。1回の治療でも発毛効果を実感できます。

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自毛植毛

自毛植毛は、側頭部や後頭部にある健康な自身の髪を組織ごと採取し、薄毛の箇所に移植する治療です。自分の毛髪であるため、移植による拒絶反応や感染のリスクがない、安全な治療方法といえます。一度植毛して定着すれば、半永久的に髪が生え続けます。

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まとめ

AGAは進行型の脱毛症であるため、放置すればそのまま悪化してしまいます。進行速度はゆるやかであるため、AGAの初期症状に気付かず、いつの間にか薄毛になっていたという方も珍しくありません。AGAのサインに気付いて薄毛を治療したい方は、まずはAGA専門クリニックに相談してみることをおすすめします。
湘南AGAクリニックでは、患者さまの頭皮の状態や症状、進行度に合わせて、適切な治療をご提案しています。AGA初期段階では、気軽に始められやすい飲み薬や、スプレータイプの発毛剤でも効果が見込めます。「AGAかも」と思ったら、まずは当院のカウンセリングでご相談ください。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
お問い合わせ 0120-548-911
院長 斎藤 浩一医師