増毛とは自分以外の髪の毛を、残っている自分の毛にプラスすることです。一方植毛は、頭皮に髪の毛を植え込む施術方法です。
発毛・育毛で自分の毛が育つまで悠長に待っていられない!という方は、すぐに結果の出る増毛や植毛をしたいとお考えですよね。
でもどんな方法があるのか、何がどう違うのか、よくわからないという方も多いと思います。
ここでは、さまざまな増毛方法と植毛との違いについて解説していきます。
増毛とは
増毛は、自分の髪の毛以外を使って、人工的に髪の毛を増やす方法です。
現在ある自分自身の髪の毛に人毛や人工毛を数本ずつ結びつけたり、頭皮に特殊なシートを張り付けることによって髪の毛のボリュームを出します。
「今ある髪の毛に人毛や人工毛を取り付ける」といった方法は、エクステンションにかなり近い技術ではありますが、エクステンションはファッション性が強いので増毛とは異なるものとみなされます。
増毛のメリット・デメリット
近年、増毛の技術は進んでいるので、より自然に、短い期間で髪の毛を増やせるようになってきました。
増毛を行っても、普段と変わらない生活ができるので、薄毛に悩む方が、一度は興味を持つ治療方法なのではないかと思います。
ここでは、増毛のメリット、デメリットについてまとめてみました。
・カツラより自然
・簡単かつ速い
・通常と変わらない生活ができる
・手入れが大変
・メンテナンス費がかかる
・頭皮や今ある髪へのダメージが心配
・地毛が残っていなければ増毛できない
具体的な増毛方法一覧
増毛と言っても、実はさまざまな増毛方法があるのをご存じでしょうか。
増毛方法によっても、それぞれにメリット、デメリットがありますので、ご自身に適した増毛方法を見つけていきましょう。
結毛法
自毛に人工毛を結び付ける方法です。
自分の髪の毛がある程度生えているけれども、生え際や分け目などが気になってきた・・・という方におすすめです。
この方法は、マープ増毛法とも言われたりします。
普段通りの生活で増毛ができ、通気性もよいので頭皮が荒れてしまったりすることもないのですが、自毛へ負荷がかかりやすいのと、自毛が伸びると結び目が浮き上がってきてしまうので、月1~2回メンテナンスが必要となってきます。
編込み法
糸を頭髪全体へ編込むことでつくった土台に、人工毛を編込んでいく方法です。
頭頂部が気になる人におすすめの方法で、スヴェンソン式などと言われたりします。
土台にまとめて数十か所編込むため、自毛や頭皮への負担も少なく、ずれる心配もほとんどありません。
運動、シャワーなど、汗や水にも強いので普段通りの生活ができます。
ただし、自毛が伸びると土台が浮き上がってくるため、月に1回程度のメンテナンスが必要です。
接着法
人工毛が生えたシートを頭皮に接着する方法です。
自毛がない部分へ増毛できるので、生え際などに自分の髪の毛がないという人にもおすすめの方法です。
水や汗にも強く、運動やシャワーも問題ありません。ただし、頭皮を覆うため、毛穴をふさいでしまい、汚れたり蒸れたりしやすくなります。
また、シートが剥がれやすくなるため、月1回のメンテナンスが必要となってきます。
金具法
金具(ピン)を自毛に取り付ける方法、つまりカツラです。
着脱が可能なので、頭皮を直接シャンプーすることができ、毎日開放感を得ることができます。
しかし、カツラは1回買えばずっと使い続けることができるものではありません。
毛も傷んでくるのでメンテナンスやスペア、買い替えが必要となり金額面での負担も大きいです。
また、頭皮を覆うので頭皮を圧迫したり、通気性が悪くなってしまうなどのデメリットもあります。
増毛スプレー・増毛パウダー
スプレーやパウダーを髪の毛に付着させ、細かな粒子や繊維で髪をコーティングすることで、見た目のボリュームをアップさせる方法です。
気になる部分に自分で行うことができるので、他の増毛法に比べて手軽にできます。
ただし、増毛スプレーや増毛パウダーは水に弱いので、激しい運動で汗をかいたり、雨に濡れてしまったりすると落ちてきてしまうというデメリットがあります。
また、シャンプーでも落ちてしまうので、毎日スプレーやパウダーを使用する必要があります。
植毛との違い
増毛について説明してきましたが、増毛と植毛の違いとはいったい何でしょうか。
どちらも髪の毛を増やす方法ではありますが、増毛とは、前述したように、何らかの方法で自分以外の髪の毛を、残っている自分の毛にプラスすることです。
一方植毛は、頭皮に髪の毛を植え込む施術方法です。
植毛は外科手術を行う医療行為になるので、そこが大きな違いと言えます。
植毛とは
頭皮に髪の毛を植え込む施術方法で、外科手術となり、医療行為です。
ただし、病気ではないため、保険適用外となります。
植毛には合成繊維で作られた人工毛を植え込む「人工毛植毛」と、自身の毛髪を移植する「自毛植毛」の2種類があります。
移植する髪の毛(ドナー)を採取する必要がないので、ドナー採取にともなう痛みがありません。
また、ドナー採取をしなくてよいので時間も自毛植毛に比べてかかりません。
デメリットとしては、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維でできた人工毛を頭皮に植え込んでいくため、体の免疫システムが体にとって異物なものと判断し、それを体外に追い出そうという作用が働くと、せっかく植毛しても少しずつ抜け落ちてしまう点や、切れ毛が起こった時に根元だけ皮膚に残ってしまう、という点があげられます。
また、髪の毛は少しずつ伸びることで、毛の根元に溜まった皮脂や汚れ、ほこりなどを押し出していますが、人工毛は伸びないので移植した部分には汚れが溜まりやすくなってしまいます。
自分自身の健康な部分の髪の毛を移植するので、より自然な仕上がりになります。
また、移植した髪の毛が定着すれば、ほぼ生涯にわたって生え続け、抜けたとしても自然なヘアサイクルのもと、新しい髪の毛が生えてくるのです。
このように自毛植毛をした髪の毛は定着するとメンテナンスが必要ありません。
ただし、一度に採取できる髪の毛(ドナー)の量にも限界があるので、くりかえし植毛手術を受ける必要があり、時間がかかってしまいます。
植毛のメリット・デメリット
自毛植毛でも術後の傷跡が目立たなくなってきたり、手術中の痛みが軽減されてきたりなど、負担が少なくなってきました。
このように植毛技術は進化し続けています。
そんな植毛のメリット、デメリットについてまとめてみました。
・かなり自然な仕上がり
・メンテナンス不要
・自毛であれば定着した毛が伸びてくる
・費用が高額
・自毛の場合、一度に植毛できる本数には上限がある
・医師によって仕上がりの具合が異なる(毛の流れや角度等)
・自毛でない場合、拒否反応で炎症が起きる可能性がある
・一時的に麻痺や腫れ、頭痛や出血、脱毛が起こる場合も
・切らない植毛(ダイレクト法)でない場合、傷が残ることがある
・自毛の場合、採取方法にもよるが、ドナー採取に痛みをともなう場合もある
まとめ
増毛は今ある髪や頭皮に負担をかけるため、薄毛治療を考えている方にはおすすめできませんが、理由があってクリニックでの薄毛治療を諦めた、何らかの事情で薄毛治療ができないなどといった方にも、髪の毛を自然に増やすことができる有効的な手段です。
一方で植毛は、一時的に身体的な負担や高額な費用がかかりますが、より自然でメンテナンスも必要ない治療法です。
本来、薄毛治療は早い段階から行うことが大切です。
植毛しか治療の選択ができなくなる前にできるだけ早めに治療していきましょう。
どういった治療方法が自分にあっているのかが分からない、自分が現在どんなAGA症状なのかが分からない、治療に不安がある・・・
そんな方には、無料カウンセリングをおすすめします。
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